DX(デジタルトランスフォーメーション)とエンジニアの重要性
政府が働き方改革を推進する中で、DX(デジタルトランスフォーメーション)は企業にとって避けては通れない道と言えるでしょう。
このDX(デジタルトランスフォーメーション)を実現するには、デジタル化に対する要件を上手く形にするエンジニアの人材が必要です。
そこで今回は、DX(デジタルトランスフォーメーション)の基本知識やDX推進などについて詳しくご紹介します。エンジニアやエンジニアを目指す方は、ぜひ参考にしてくださいね。
目次
DX(デジタルトランスフォーメーション)とは?
DX(デジタルトランスフォーメーション)は、デジタル技術による人々の生活の変革という意味を持ちます。
DX(デジタルトランスフォーメーション)が実現すると、企業側は業務効率化の実現や新規ビジネス・サービス開発の実現、市場の変化に合わせた柔軟な対応が可能となるなどのメリットがあります。
これらのメリットを詳しく見ていきましょう。
業務効率化の実現
DX(デジタルトランスフォーメーション)が実現することで、これまでの作業方法や流れなどが見直され、作業を自動化して生産性を上げることが可能です。また、業務が効率的になることで削減されたリソースは、ほかの業務にアサインすることができるでしょう。
RPAツールを使用することにより、今まで人が行ってきた作業をAIなどに代替させ、自動的に作業が行えるようになります。このようなことで、企業は生産性を大きく上げることが可能なのです。
新規ビジネス・サービス開発の実現
DX(デジタルトランスフォーメーション)が実現すると、新規ビジネスやサービス開発につながります。
これにより、国内企業もよりグローバルに活躍することができるでしょう。
市場の変化に合わせた柔軟な対応ができる
DX(デジタルトランスフォーメーション)のメリットとして、国内企業が市場の変化に柔軟に対応できるようになります。
現在は、コロナウイルスの影響などで国内企業の事業継続計画対策が注目されています。
今のように先が見えないような市場において、DX(デジタルトランスフォーメーション)を実現してデジタル化や業務効率化が進み、市場の変化に柔軟に対応できるようになることは、企業のメリットとなるでしょう。
推進によってどう変わる?
では、DX(デジタルトランスフォーメーション)推進によって社会はどのように変わるのでしょうか。
DX(デジタルトランスフォーメーション)推進により、ビジネスモデルの変化やデータ活用シーンの拡大、働く環境の変化などが考えられます。
ビジネスモデルが変わる
DX(デジタルトランスフォーメーション)によって物やサービスへのアクセスが容易になると、顧客の需要が所有型から利用型へと変わり、それに合わせて企業のビジネスモデルも変化していきます。
データ活用シーンが拡大する
DX(デジタルトランスフォーメーション)によって、これまでは紙媒体だったものや記録できないものなどがデジタルデータとして記録できるようになることで、データの利用価値がどんどん高まるとともに、活用シーンも拡大していくでしょう。
働く環境の変化
現在、新型コロナウイルスの影響などで人の移動が制限され、場所を選ばない働き方のテレワークがどんどん普及しています。この普及を支えているのもDX(デジタルトランスフォーメーション)と言えるでしょう。
また、場所を選ばない働き方としてネットショップの開設やオンライン営業などが流行しているのもDX(デジタルトランスフォーメーション)の影響と言えます。
推進にはエンジニアの存在が不可欠な理由
では、DX(デジタルトランスフォーメーション)推進にエンジニア人材が必要不可欠なのはどうしてでしょうか。
DX(デジタルトランスフォーメーション)のシステム基盤を構築する上で、クラウドが必要となります。そのため、クラウドを中心としたサービスを使いこなせるエンジニア人材が必要不可欠となるでしょう。
しかし、日本企業はIT技術者の内製化比率が低く、企業内にエンジニアがいなかったり少なかったりするケースが多いです。
そのため、DX(デジタルトランスフォーメーション)を推進するには、確かなスキルを持つエンジニアが必要となるのです。
DX(デジタルトランスフォーメーション)推進に貢献できるエンジニアは、主にインフラエンジニアや機械学習エンジニア、セキュリティエンジニアの3タイプです。
- インフラエンジニア:インフラエンジニアはIT基盤エンジニアとも呼ばれ、ITシステムの土台のネットワークやサーバー、データベースなど、システムのインフラにあたる部分に従事するエンジニアの事です。
- 機械学習エンジニア:機械学習エンジニアはコンピューターにデータ解析させる内容を設計したり実装したり、AIを開発するエンジニアの事です。
- セキュリティエンジニア:セキュリティエンジニアは、外部のサイバー攻撃やウイルスからネットワーク、ハードウエア、ミドルウェア、アプリケーションなどを守る役割を持つエンジニアの事です。
これらのエンジニア人材は、どれもDX(デジタルトランスフォーメーション)推進には欠かせない存在です。
まとめ
DX(デジタルトランスフォーメーション)推進によって、これからはビジネスやIT・テクノロジーに関する知見についても、スキルや経験を持つ人材が必要となるでしょう。
エンジニア不足がDX(デジタルトランスフォーメーション)を阻害しないためには、企業はエンジニアをしっかり確保することが大切です。エンジニアは、DX(デジタルトランスフォーメーション)に必要となるスキルを持ち合わせることが重要となるでしょう。
DX(デジタルトランスフォーメーション)は、テクノロジーやITを有効活用して業務効率化を実現するだけではありません。新しい顧客ニーズを生み出すことで、新たなサービスやマーケットを作り、今後、企業が進むべき方向を示すことも重要です。