プロジェクトリーダー(PL)は副業で稼げる?メリットや求められるスキルも紹介

システム開発などのプロジェクトを進行する上で、欠かせない立場であるプロジェクトリーダー。
開発を行うエンジニアの方などのキャリアパスのひとつでもあるプロジェクトリーダーですが、その経験やスキルを副業に活かすことは可能なのでしょうか?
今回は、そんなプロジェクトリーダーの副業について、メリットや注意点、求められるスキルまでご紹介していきます。
目次
プロジェクトリーダー(PL)とは?
プロジェクトリーダーとは、その肩書の通り、プロジェクトを進行する上で現場のリーダー的な役割を担うポジションです。
実際に開発現場のメンバーをまとめ、タスクや進捗の管理を行ったり、現場で問題が起きた際の対応を行ったりと、作業や成果物の品質に責任を持つのがプロジェクトリーダーで、現場の指揮を行うため、管理やコミュニケーションといったスキルはもちろん、技術的なスキルも持っていなければなりません。
そのため、エンジニアやプログラマーとして経験を積んだスキルを持つエンジニアが担うことが多いですね。
プロジェクトマネージャーとの違い
プロジェクトリーダーと混同されやすいのが、「プロジェクトマネージャー(PM)」と呼ばれる役割です。
プロジェクトリーダーが現場の責任者としての業務を担うのに対し、プロジェクトマネージャーは、現場のメンバーだけでなくクライアントや他部署・経営陣といったチーム外との調整や、プロジェクトの予算・スケジュールの管理といったプロジェクト全体の統括を行う立場にあります。
プロジェクトマネージャーの下にプロジェクトリーダーが置かれ、現場での実務を支えるプロジェクトリーダーと協力しながらプロジェクトの成功を目指すということですね。
プロジェクトリーダーの副業は稼げる?
近年は副業をするエンジニアも増えていますが、果たしてプロジェクトリーダーとして、スキルを活かし副業を行うことは可能なのでしょうか。
プロジェクトリーダーは前述したように技術的スキルとマネジメントなどのスキルの両方を求められる役割のため、プロジェクトリーダーとしての経験があることは副業でも高い需要があるでしょう。
IT業界そのものが人材不足となっている最近では、特にこのような高いスキルを持つ人材の市場価値は高く、リーダーやマネジメントを担うポジションのニーズも増加しています。
中には、副業として週2回程度からの稼働日数で参画が可能な案件も存在します。
気になるのがその単価ですが、エンジニアルートに実際に掲載されているフリーランス案件を参考にすると、週4〜5回程度の稼働で月単価70万円程度の案件が多く見られます。
稼働日数がそれよりも少なくなる副業での単価は、約20万〜40万円程度になるでしょう。
もちろんより高いスキルを求められる案件ではそれより高単価となる場合もありますので、高収入を目指す方はスキルや経験を積んでいくと良いですね。
プロジェクトリーダーの副業で求められるスキル
プロジェクトリーダーには、様々なスキルが必要になります。
即戦力を求められる副業案件でも、もちろん次のようなスキルは欠かせないでしょう。
技術的なスキル
これまでご紹介したように、プロジェクトリーダーは現場のメンバーをまとめ、サポートする役割であるため、開発に対する技術的なスキルも求められます。
開発のための要件定義や設計、クライアントへのヒアリングや提案といった業務を行うこともあり、高いレベルでの知識が必要になるでしょう。
各開発分野ごとで開発に用いられるプログラミング言語や、サーバーやネットワーク、セキュリティなどのインフラ知識、テストや品質管理に関する知識など、プロジェクトごとに必要な技術も様々ですね。
コミュニケーション能力
プロジェクトリーダーの重要な業務のひとつが、チームメンバーの統率です。
メンバーの信頼を得て、チームをまとめながらプロジェクトを進めるためには、日ごろからメンバーとコミュニケーションをとり、チームやメンバーに課題が合った場合や進捗の様子などをスムーズにヒアリングできなければなりません。
また、クライアントへのヒアリングや提案、進捗報告などのプロジェクトマネージャーとの連携など、あらゆる場面でコミュニケーション能力は重要になるでしょう。
マネジメントスキル
チーム全体の状況について把握し、進捗や品質、チーム内のリソースの管理などを担うため、マネジメントスキルも求められます。
自身の業務だけをこなせばよいのではなく、チーム全体を管理して納期までの完成を目指さなければならないため、日ごろから全体を見て把握する習慣を付け、マネジメントスキルを養っておきましょう。
臨機応変な問題解決能力
プロジェクトが何の問題もなくスケジュール通りに進む、ということはほとんどありません。
もちろんできる限り問題が起こらないよう管理を行うのも重要ですが、納期までに品質に問題なく作業を追えるためには、課題や問題が発生した場合に落ち着いて適切な対処ができるかどうかが大切になるということです。
常に様々なリスクを想定し危機管理を行ったり、臨機応変に対応して問題は最小限に抑えましょう。
プロジェクトリーダーが副業をするメリット
「副業がしたい」と考えるきっかけで多いのは収入を増やしたいというところだと思いますが、プロジェクトリーダーが副業を行うのには、年収アップ以外にも様々なメリットがあります。
まず、より幅広い業務ができ、スキルアップになるということです。
会社員では参加できるプロジェクトが限られますが、副業では興味のある分野やスキルを活かしたい分野など、案件を自身で選ぶことができるため、幅広い経験を積むことができるでしょう。
スキルや経験を積むことは、キャリアアップにも役立ちますね。
プロジェクトリーダーのキャリアパスとしては上位職となるプロジェクトマネージャーを目指すのが一般的ですが、中には企業の課題をITを活用して解決するITコンサルタントを目指す人や、フリーランスとして独立をし、フリーランスプロジェクトリーダーとして活躍する人もいます。
どの道でも幅広い経験は活かすことができますが、特に独立を目指しているという方は、副業から徐々に案件を獲得することで人脈をつくったり、独立後も継続できる案件の受託を目指してクライアントの信頼を得るなど、独立の準備期間としても副業をはじめるのはおすすめです。
フリーランスでは案件を受けられなければ報酬を得られず、独立したては特に安定しにくいですが、副業から案件獲得に慣れておくことで独立がスムーズになるでしょう。
まとめ
今回の記事では、プロジェクトの現場を統括するプロジェクトリーダーの副業について、副業にそもそも需要があるのかどうかや求められるスキル、メリットなどを詳しくご紹介してきました。
プロジェクトリーダーには技術面でもそれ以外の管理やコミュニケーションでも高いスキルと豊富な経験が求められますが、その分市場価値は非常に高く、副業でも十分にそのスキルを活かすことができるでしょう。
プロジェクトリーダーとして副業で高収入を得たいという方は、必要なスキルを磨き、ぜひ自分に合った案件を探してみてくださいね。