JavaScriptフレームワークおすすめ6選!選び方やライブラリとの違いも
WebサイトやWebアプリ開発に欠かせない言語であるJavaScriptは、豊富なフレームワークを持つことが大きな特徴のひとつです。
フレームワークを活用することで、開発をより効率的に進められたり、バグを減らしたりといったメリットが得られます。
今回は、そんなJavaScriptフレームワークの中でも人気のフレームワーク6選を、選び方や概要とともにご紹介していきます。
目次
JavaScriptとは?
JavaScriptは、1995年にアメリカのNetscape Communications社によってリリースされたプログラミング言語です。
Webページに動きを付けられることが大きな特徴で、動的なWebサイトでは非常に多く採用されています。
他にも、Webアプリケーションやスマホアプリの開発などにも用いられる、Web開発には欠かせない世界的にも人気の言語ですね。
そんなJavaScriptの特徴としてもう一つ挙げられるのが、豊富なフレームワークが存在するということです。
今回はこのフレームワークに注目していきましょう。
JavaScriptフレームワークとは?
では、そもそもJavaScriptのフレームワークとは何なのでしょうか。
フレームワークは、直訳すると「枠組み」「構成」というような意味があります。
その意味の通り、フレームワークは開発時に頻繁に使用する共通のコードに機能性を加えてまとめた枠組みのことです。
大規模な開発などでは記述するプログラムの量も膨大になりますが、フレームワークを利用すれば、記述量を大きく削減できます。
また、スキルの違う複数のエンジニアで並行して作業を行った場合にもコードが統一でき、ミスも少なくなるでしょう。
JavaScriptフレームワークは、JavaScript開発を効率的に進めることを目的として活用されるということです。
ライブラリとの違い
フレームワークと混同されやすいのが、「ライブラリ」というツールです。
ライブラリも開発をスムーズに行うために活用されるものですが、フレームワークとは異なり、よく使う関数やクラスなどを呼び出しやすくまとめたものです。
フレームワークはそれぞれが機能や処理を実行できるプログラムの集まりですが、
ライブラリの各プログラムはそれだけでは動作せず、機能実装の際のパーツとして使用されるものです。
JavaScriptは、このライブラリも豊富にあることでも知られていますね。
JavaScriptフレームワークのおすすめ6選
それでは、ここからは様々なJavaScriptのフレームワークの中から、おすすめのフレームワークを6つ、ご紹介していきます。
Vue.js
2014年にEvan You氏によって開発されたVue.jsは、自由度が高くシンプルなことを特徴とする人気のフレームワークです。
軽量で高速な動作ができること、またHTMLと似た記述のため学習しやすいこともあり、様々なJavaScriptフレームワークの中でもトップクラスに採用されています。
大規模な開発には向いていないこともありますが、小規模〜中規模の開発まで広く対応が可能です。
Svelte
2016年にリリースされたSvelteは高速で動作することが特徴で、Vue.jsやReactなど人気のフレームワークの対抗馬ともいわれるフレームワークです。
記述量も少なくて済むため可読性が高く、HTML/CSSやJavaScriptで構成されているため学習しやすいことも魅力です。
しかし、比較的新しいこともあり現在はまだ日本ではサポートが充実しておらず、日本語での学習は手間がかかるかもしれません。
しかし、すでに世界的に採用されており今後も注目されるフレームワークのひとつです。
Next.js
Next.jsは、JavaScriptをサーバーサイドで実行可能にすることを目的に作られた実行環境である「Node.js」上に構築されたWebアプリケーション専用のフレームワークです。
他のフレームワークとは異なり、サーバー機能を持っていることが大きな特徴です。
この後ご紹介するReactをベースとしており、ReactでのWebアプリ開発の際に併用すると最大限に活用できるでしょう。
サーバー機能があることから、有名企業などの大規模な開発でも採用されています。
React
Reactは、Meta社(旧Facebook社)が開発した、UIの開発に特化したフレームワークです。
JavaScriptフレームワークの中で最も認知度が高く習得しておきたいフレームワークですが、実は公式には「ライブラリ」として位置づけられています。
しかし、幅広く活用できることからフレームワークのひとつとして扱われることが多く、Vue.js、Angularとともに「3大JavaScriptフレームワーク」とも呼ばれることがありますね。
高速処理が可能ながら開発のコストが少ないことや、大規模なシステムにも対応できる拡張性から、様々な開発に採用されています。
Angular
AngularはAngularJSの後継でGoogle社によって開発された、Web開発に必要な機能を多く持つフルスタックのフレームワークです。
AngularJSがJavaScriptをベースだったのが、AngularはTypeScriptをベースに開発されています。
プログラムを部品として分割できる「コンポーネント指向」であることが特徴で、管理しやすく初心者にも扱いやすいと言われています。
また、デバイスごとに異なる仕様にも対応してくれるため、開発時に注意する必要がないことも魅力です。
特に小規模なWebアプリケーションの開発に多く採用されている、JavaScriptフレームワークの中でも有名なフレームワークのひとつですね。
Backbone.js
Jeremy Ashkenas氏によって開発されたBackbone.jsは、プログラムを
「モデル(Model)」
「ビュー(View)」
「コントローラー(Controller)」
の3つに分けて管理することで、機能を分割して開発ができる「MVCモデル」を採用していることが特徴です。
分割して開発できるため、設計や分業などが行いやすいというメリットがあります。
シンプルなフレームワークで、他のフレームワークやライブラリと併用されることも多いでしょう。
JavaScriptフレームワークの選び方
ご紹介したように、JavaScriptフレームワークにはそれぞれ異なる特徴があります。
豊富に存在するため、どれを学んでよいか分からないという人もいるのではないでしょうか。
学習するJavaScriptフレームワークは、以下のポイントを重視して選びましょう。
- どれだけ採用されているか
- トレンドに合っているか
- 学習しやすいか
フレームワークのスキルを身に着ける上で、業務に活かすには需要と将来性が高いものを選びましょう。
もちろん自身の開発分野によって必要なものを学ぶのが重要ですが、中でも採用実績が多いかどうか、トレンドに合っているかを考慮しましょう。
まとめ
今回の記事ではWeb開発に欠かせない言語、JavaScriptのフレームワークについて、特徴などをご紹介しました。
JavaScriptフレームワークは豊富にあり、活用することで効率的な開発が行えます。
案件などで特定のフレームワークの開発経験などを応募条件とするものもありますので、ぜひこの記事を参考に、人気のフレームワークから学んでみてはいかがでしょうか。