Unityの資格、Unity認定試験とは?資格取得のメリットや勉強法も
ゲーム開発やAR/VR開発の分野で近年注目されるゲームエンジン、Unity。
そんなUnityの資格である、Unity認定試験はご存じでしょうか。
資格取得には、スキルを証明できるなどエンジニアにとって様々なメリットがあります。
今回はUnityを扱うエンジニアとして活躍する方、今後Unityを業務に活かしたいと考えている方に向けて、Unity認定試験について、その概要を資格取得のメリットなどと合わせてご紹介したいと思います。
目次
そもそもUnityとは?
Unityとは、Unity Technology社によって開発されたゲーム開発に多く使われる開発環境、ゲームエンジンです。
家庭用ゲームやブラウザゲーム、スマホアプリなどあらゆる環境で動作するゲームの製作が可能であることが特徴で、2D3Dどちらのゲームも開発することができます。
AR/VR領域にも利用できるため、ゲーム以外にも自動車や建築分野でも使われていますね。
また、パソコン以外に特別な環境構築が必要ないことや個人利用では無料で利用できることも特徴で、初心者や子どもでも比較的扱いやすいゲーム制作ツールだと言えるでしょう。
Unity認定試験とは
そんなUnityには、開発元であるUnity Technology社が認定する「Unity認定試験」という資格試験が存在します。
Unityに関する知識やスキルを認定するもので、試験には4つのレベルがあるほか、専門の分野によってもそれぞれ試験が分けられています。
詳しい試験の種類を見ていきましょう。
ユーザー
ユーザー試験には、以下の3つの分野に対する各試験があります。
種類 | 目安となる対象者 | 求められるスキル |
---|---|---|
プログラマー | 初心者・入門レベル | ゲーム・VR/AR開発の基礎的な知識 |
アーティスト | 150時間以上のUnity経験があるユーザー | 2D/3Dのデジタルアーティストとしての基礎スキル |
VR開発者 | プログラマー(ユーザーレベル)の合格者 | VR/ARに関する基礎的なスキル |
その分野でも基礎となるレベルの試験ではありますが、アーティストでは150時間の経験があると良いなど、十分に学習する必要があります。
初心者は、まずこの中でもプログラマーから取得を目指すと良いでしょう。
Unityを扱うにはC#のプログラミングスキルも必須となりますので、合わせて学習しておきましょう。
アソシエイト
アソシエイト試験の種類には、以下のようなものがあります。
種類 | 目安となる対象者 | 求められるスキル |
---|---|---|
プログラマー | Unity開発者 | プログラミングやUI、デバッグなど、ユーザー試験よりも高いレベルのスキル |
アーティスト | プロアーティストを目指すユーザー | 2D/3Dのデジタルアーティストとしてのユーザー試験よりも高いレベルのスキル |
ゲーム開発者 | ゲーム開発を主に行いたい人 | Unityゲーム開発の応用的なスキル |
アソシエイト試験では、ゲーム開発に特化した分野などがあります。
目安として、ビジネスに活用できるレベルのUnityスキルが求められるでしょう。
プロフェッショナル
プロフェッショナルではさらに専門的な内容の試験となり、プロとしての開発経験が2年以上あることが目安として求められるでしょう。
プロフェッショナルでは、次の2分野が受験できます。
種類 | 目安となる対象者 | 求められるスキル |
---|---|---|
プログラマー | プロの開発者 | プロジェクトの構想設計や立ち上げから行えるスキル |
アーティスト | 実際に2D/3Dアーティストとして活動する人 | 現在のソフトウェアに関する技術など、プロレベルのアーティストスキル |
エキスパート
最高レベルであるエキスパートでは、現在プログラマーの1分野のみの試験となります。
種類 | 目安となる対象者 | 求められるスキル |
---|---|---|
プログラマー | 実務経験5年以上 | Unityプログラミングにおける幅広い知識と高度なスキル |
エキスパートを取得できる実力があれば、ゲームのみならずあらゆるUnity開発の現場で役立つでしょう。
Unityの資格を取得するメリット
難易度もさまざまであるUnity認定試験ですが、Unityの資格を取得することで一体どんなメリットが得られるのでしょうか。
転職や案件獲得に役立つ
まず、資格取得することで自身の持つスキルを分かりやすくアピールできるようになるため、転職の際やフリーランスの案件獲得には有利に働くでしょう。
特にUnity認定試験は開発元が主催していることもあり、試験の認知度や信頼性も大きいため、クライアントや企業へのアピールにはもってこいですね。
体系的に学ぶことができる
資格取得を目指して学習することで、Unityに関するスキルを体系的に学ぶことができ、スキルアップも目指しやすいでしょう。
専門分野ごとに試験が分けられていますが、例えばゲーム開発で3Dのスキルが役立つなど、様々なスキルを持っていることで開発を効率的に進めたり、幅広い仕事を担うことができます。
そのため、複数の分野の合格を目指すのもおすすめですね。
収入アップが期待できる
企業によっては資格手当が存在するところもあるため、資格を取得することで直接的な収入アップにつながることもあり得ます。
また、高難易度の資格を取得できるスキルを証明できればフリーランスでも高単価の案件を受注しやすくなったりと、高収入を目指す上でも資格取得はおすすめですね。
資格取得のための勉強法
Unity認定試験の合格を目指すためには、実務的な経験があるという方ももちろんしっかりと勉強し対策していく必要があります。
Unity認定試験の対策としては、以下のような方法があります。
- コースウェアを活用する
- Unityマニュアル・チュートリアルを活用する
- 市販の参考書を利用する
コースウェアとは、Unity公式サイトにある動画教材です。
初心者向けの基礎から上級者向けのものまで多くあり、充実した情報が得られます。
コースウェアに沿って勉強することで試験対策が行えるようになっているため、この講座を活用して学習を行うのがおすすめです。
また、コースウェア以外にも公式にはマニュアルやチュートリアルが存在します。
特に初心者の方は、まずこれらを読み込んで基礎知識を身に着けるのが良いですね。
また、Unityは市販の参考書も多くあるため、体系的に学習するためにそういったものも活用すると良いでしょう。
注意しなければならないのは、古い情報を学んでしまわないよう最新の情報が掲載されているものかどうかをしっかり確認することです。
出版元なども信頼できる企業かどうかをきちんとチェックしておきましょう。
また、文字の情報だけでは深く理解するのが難しいこともありますので、これらのテキストや動画で情報を得ながら、実際に手を動かしてみることをおすすめします。
まとめ
今回の記事では、シェアの高いゲームエンジン、Unityの資格であるUnity認定試験について、試験の種類や概要を資格取得のメリットや勉強法とともに詳しくご紹介しました。
知名度の高いUnity認定試験は、取得することで様々なメリットが得られるでしょう。
Unityを扱うエンジニアの方、ゲーム開発者などを目指している方は、ぜひ取得を目指してみてはいかがでしょうか。