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【2024年】IT業界のトレンド10選|注目すべきテーマ・キーワードは?

今や身近な生活にも仕事においても、IT技術は欠かせないものとなっています。

そんな中、新たな技術が続々と開発され急速な進歩を続けるIT業界で活躍し続けるためには、常に最新の情報をチェックしトレンドを抑えることが重要です。

そこで今回は、IT業界において2024年に注目すべきキーワードやテーマをご紹介したいと思います。

2024年におけるIT業界の最新トレンド10選

冒頭でもお話しした通り、ITの発展が著しい近年、2024年のIT業界では新たなテーマ・キーワードがトレンドとなっています。

ここでは特に注目すべきキーワードを10選、ご紹介します。

(1)生成AI(ジェネレーティブAI)

ジェネレーティブAIとも呼ばれる生成AIは、学習したデータを使ってオリジナルのコンテンツを生成するAIです。

近年話題になったテキスト生成AI「ChatGPT」や写真加工に使われる「Designify」など、その汎用性の高さからあらゆる分野で利用されています。

2024年には、AI技術のさらなる進化により生成AIの活用範囲も広がることが予測されています。

企業のDX推進のためにも活用しやすいツールのため、進化した生成AIによりビジネスモデルが変化していくことも考えられるでしょう。

(2)マルチモーダルAI

テキストなど一種類のデータを扱うシングルモーダルAIに対して、音声と画像など複数種類のデータから学習するAIをマルチモーダルAIと呼びます。

例えば、録音されたマイク音声とカメラの映像などをひとつのAIに識別させることで映っている人と話している内容を推測するなど、どちらかの情報のみの場合よりも高い精度で、より詳細な処理が可能になります。

今後はこのマルチモーダルが主流となっていくと考えられるため、企業もそれを最大限活用できる環境整備が重要になるでしょう。

(3)AI TRiSM

AI TRiSM とは、アメリカの調査会社Gartnerが「AI」・「Trust(信頼性)」・「Risk(リスク)」・「Security Management(セキュリティマネジメント)」の頭文字をとって造った言葉で、AIの信頼性を高め、リスクに対応するセキュリティ的な取り組みやそれを行うフレームワークを指します。

テクノロジーを活用して事業のレジリエンスやオペレーションを向上させる「最適化」のための取り組みのひとつとして欧米を中心に進められており、大きく分けると次の4つの柱から成っています。

  • 説明可能性(説明可能な設計の構築)
  • AIセキュリティ(外部からの攻撃に対する耐性)
  • ModelOps(開発運用から更新までのサイクルを効率的に実行できるAI作成手法)
  • プライバシー(外部攻撃はもちろん、破損や内部からの持ち出しに対応できる)

(4)エッジAI

従来クラウドサーバー上で行っていたAI処理を、スマートフォンや自動車といったユーザーの身近なデバイスに導入されたAIが端末側で処理するという技術をエッジAIと呼びます。

エッジAIは例えば道路状況をリアルタイムで遅延なく認識し自動運転を行う、顔写真などの個人情報をクラウドサーバーに送る必要がないため流出のリスクを下げながら顔認証システムを利用できるなど、これまで課題とされていた通信遅延セキュリティ上のリスクプライバシーの保護といったものを解決し、AIをさらに幅広く活用できる技術として注目されています。

(5)量子コンピューティング

量子の性質を用いた多次元の計算空間を利用して、高速で複雑な計算を行えるコンピュータを量子コンピュータ、その計算技術そのものを量子コンピューティングと呼びます。

量子コンピューティングを用いることで電力やコストを削減しながら高度な計算を高速で行えるようになるため、例えば宇宙探査や医学研究をはじめ、身近なところでは物流業界の業務効率化や航空機の運行・整備計画など、すでに多くの分野で活用されています。

(6)DoT(Deep Learning of Things)

IoT(モノのインターネット)が近年急速に拡大している中、その次世代技術としてディープラーニングを組み合わせたDoT(Deep Learning of Things)モノのディープラーニング化が注目されています。

そもそもディープラーニングとはコンピュータが自動的にデータ解析を行いデータの特徴を抽出するという技術であり、機械学習のひとつです。

このディープラーニングをあらゆるモノに組み込むことで、例えば標識や信号などを自動で認識・解析を行ってより安全に自動運転が可能になるなど、IoT で課題となっていた複数の行動の蓄積とそれを用いた行動の予見を叶えることができます。

(7)DB(デジタル・ビジネス)

DX の推進によりITを活用した業務改革が進む中、次の段階として注目されるのがDB(デジタル・ビジネス)です。

DBとは、AIやクラウドといった最先端技術を用いて企業の業務を改善し、新たなサービスや価値を生み出すビジネスモデルです。

既存のテクノロジーを活用しながらデータを分析し、分析結果をもとに新たな価値を生み出すということが重要になります。

(8)Y2K

Y2Kとは「Year 2 Kiro(西暦2000年)」の略で、2000年当時にトレンドとなったデザインを現代風に取り入れたスタイルです。

特徴としては、ネオンカラーなどの鮮やかな色使いやメタリックカラーといったポップなデザインであることが挙げられます。

Webデザイン業界においては、特に注目されているトレンドですね。

しかし、流行り廃りの激しい若者世代を中心にトレンドとなっているため、2025年には新たなデザインがトレンドとなっている可能性も高いでしょう。

(9)メタバース

VR/AR技術などを活用してインターネット上に造られた没入型の仮想空間メタバースです。

Meta社(旧Facebook社)やGoogle社傘下のYoutubeなど多くの企業がメタバースへの参入を示しているほか2023年には、Apple社が没入型コンテンツのためのヘッドセットである「Apple Vision Pro」を発表するなど、IT業界では大きな注目を集めています。

ユーザーはメタバース内で様々な交流や取引を行うことができますが、その取引には仮想通貨だけでなく、ブロックチェーン技術を用いたデジタル資産NFT(非代替性トークン)が使用されるケースも増加傾向にあります。

(10)マシン・カスタマー

ITに関連し小売業界にも影響を与えているのが、マシン・カスタマーと呼ばれる顧客として存在するAIやソフトウェアです。

AIアシスタントやスマートホームなどが先駆けとなっているマシン・カスタマーは人間の代わりに製品の購入や契約、利用を行ってくれるもので、収集したデータをもとにしているため、必要なものを適切なタイミングで購入するなどユーザーに効果的な結果をもたらします。

技術面ではもちろん小売販売を行う企業にとっても変革のきっかけとなるワードですね。

まとめ

今回の記事では、2024年のITトレンドから10選を詳しくご紹介しました。

2024年もIT技術による様々な発展が期待され、身近な生活においてもさらなる変革が見られるでしょう。

冒頭にもあるように、急速な進歩を続けトレンドが移り変わるIT業界では、常に情報をアップデートし、新たな技術について学び続けることが市場価値を高めることにつながります。

ぜひこの記事を参考にしてみてくださいね。

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