RPA 案件の特徴と動向|単価相場・将来性・案件の探し方も解説!

DX 化が推進されるなど、業務効率化のために近年注目されているのが「RPA」です。
RPA 関連の業務経験がある、RPA 関連の業務に興味があるというフリーランスエンジニアの方にとって、気になるのがRPAのフリーランス案件についてではないでしょうか。
今回はそんなRPA案件について、その動向や単価など気になる情報をご紹介します。
目次
そもそも「RPA」とは?

「RPA」とは、「Robotic Process Automation」の頭文字を取ったもので、パソコンで行っている事務作業などの動作をソフトウェアに組み込まれたロボットが代行し、自動化するという仕組みのことを指します。
働き方改革や政府によるDX化推進の流れにより注目を浴びており、導入を検討している企業も増加してきています。
そんなRPA に関連する業務を行う案件が、RPA 案件と呼ばれるものですね。
RPA領域に関わる主な職種3選
RPA に関する業務を行う職種には、主に以下の3つがあります。
◯RPA エンジニア
RPA エンジニアは、実際にRPA のロボットの設計から開発・テスト・運用保守までを担うエンジニアです。
RPA ツールやシステムを理解し、クライアントの要望に沿ったロボットを開発するRPA エンジニアは、自動化の内容によってはRPA ツールだけでなくExcelのマクロ開発やプログラミングなどを行うこともあります。
そのため、VBAやJavaなどのプログラミングスキルが求められる場合もあります。
◯RPA コンサルタント
RPA によって企業の課題解決を行うため、RPA の提案や導入・運用のサポートを行うのがRPAコンサルタントです。
企業や自治体から官公庁まで様々なクライアントにコンサルティングを行うRPA コンサルタントには、RPA 知識はもちろんプログラミング経験やコンサルティング経験など高いスキルが求められます。
◯RPA プリセールスエンジニア
RPA 技術に関する専門的な知識を活かして、RPA の提案や販売のサポートを行うのがRPA プリセールスエンジニアです。
技術者としての立場からクライアントに説明やプレゼンテーションを行う職種で、いわば、エンジニアと営業の間のような役割ですね。
導入実績が多いRPAツールの種類3選
次に、導入実績の多い代表的なRPAツールを3つご紹介します。
◯WinActor
NTT グループがリリースする日本産のRPAツールがWinActorです。
Windows端末から操作できる様々なソフトウェアに対応しているため、パソコンで行う単純作業を自動化することができます。
操作性と信頼性の高さから、2020年には国内のRPAシェアのトップとなるなど、充実したRPAツールとなっています。
◯UiPath
UiPath 株式会社がリリースするUiPathは、
- 発見
- 開発
- 管理
- 実行
- 協働
- 測定
といったように自動化の工程を分類し、それぞれでソリューションを設けていることが大きな特徴です。
これまで請求書処理の自動化やオペレーション業務の自動化など、様々な事例で導入されています。
◯BizRobo!
BizRobo!は、RPA ブームの先駆けとなったRPAテクノロジーズ株式会社がリリースしているRPAツールになります。
AIとの連携が可能なツールやサーバー型など、多様なサービスが提供されていることが特徴で、国内実績1位を誇ります。
RPA 案件の動向
RPA 案件はシステム開発などその他の開発案件と比較して、着手から完了までのスピードが速いことが特徴です。
そのため、RPA のみの長期案件や業務委託案件の数は少なくなっています。
また、IT業界や大手企業などでは少しずつ認知度が上がり導入が増加していますが、まだまだ中小企業などではRPAの認知や普及はさほど進んでいないということも、案件数が少ない一因ですね。
まだ登場から歴史の浅い技術であるため、中小企業にまで普及するには時間がかかるかもしれません。
RPA案件の単価・報酬相場

RPA 案件と一口に言っても、その内容や職種によって単価には大きな違いがあります。
平均としては約40万〜60万円ほどとされており、実際にエンジニアルートに掲載されている案件を見ても50万〜70万円程度の単価が見られますね。
内容としては、既存のRPAの運用・保守業務では比較的単価が低く、反対に企画設計など、導入段階でさらに上流工程に携わる場合には高単価が望めるでしょう。
RPA 案件の将来性
前述したとおり、まだまだ歴史が浅く認知度の低い技術であるため、需要が急激に拡大するにはまだまだ時間がかかるでしょう。
しかし、今後も業務効率化は推進されることが考えられ、RPA 業界自体の将来性は高く見込めます。
その中でもエンジニアとして需要を高めるには、定型化された業務の自動化だけでなく、現場レベルを超えた課題を解決できるエンジニアとなることが必要です。
今後もRPA技術者が活躍するためにはRPA関連の技術だけあればよいわけではなく、それ以外のスキルも必須になってくるでしょう。
RPA 案件の受注に求められるスキル
それでは、RPA エンジニアとしての需要を高め、RPA 案件を受注するにはどんなスキルがあればよいのでしょうか。
RPA 案件に求められるのは、次のようなスキルです。
- プログラミングスキル
- システム開発経験
- バックオフィス業務の経験
- 上流工程の経験
まず、開発に必要なPythonやC# などのプログラミングスキルは必須となりますね。
また、RPA 導入の基本的な流れはシステム開発と同様のため、システム開発経験が役立つでしょう。
RPA を導入するのはバックオフィス業務に対してであることが多いため、バックオフィスの経験もあると導入に対応しやすくなりますね。
上流工程の経験は、特に高単価の案件やコンサルティング業務を目指す方に意識してほしいスキルです。
高単価の案件ではシステム開発と同様に設計などの上流工程の案件が多いほか、コンサルティングにはあらゆる経験が必要になるためですね。
フリーランスエンジニア向けRPA案件の探し方
フリーランスエンジニアがRPA案件を探す方法には、様々な方法があります。
- クラウドソーシングを利用する
- 知人に案件を紹介してもらう
- SNSやブログで発信する
- 企業に直接交渉する
- フリーランス向け案件サイトを利用する
初心者におすすめなクラウドソーシングや気軽にはじめやすいSNSなど、案件の探し方にはそれぞれにメリットとデメリットがあります。
中でも、初心者から経験者まですべての方に特におすすめしたいのがフリーランス向け案件サイトの利用です。
フリーランス向け案件サイトは精査された案件が豊富にあるほか、エージェントサービスを利用できることがあります。
特に高単価の案件を探している経験者のエンジニアにとっては、営業の手間なく希望に沿った案件を紹介してもらえるため、おすすめの方法ですね。
まとめ
今回の記事では、近年注目を集める新たな仕組みであるRPAについて、その概要や案件に関する動向、将来性などを詳しくご紹介しました。
現在はまだまだ知名度の高くないRPAですが、DX 化など業務効率化が推進されていることもあり、今後の将来性が期待できるでしょう。
ぜひ今後のRPA 案件の獲得に向けて、RPA 関連のスキルを習得してみてはいかがでしょうか。