Excel VBA案件の業務内容と単価相場｜案件動向と将来性も

Microsoft社のOffice製品などで利用できるプログラミング言語がVBAです。

経験のあるVBAを案件に活かしたいなど、VBA案件に興味のあるフリーランスエンジニアの方も多くいらっしゃるのではないでしょうか。

今回はそんな方に向けて、VBA案件の種類や内容についてご紹介したいと思います。

そもそもVBA（Excel VBA）とは？

VBA（Excel VBA）は、Microsoft Officeの操作を自動化するために開発されたプログラミング言語です。

コンピュータ操作を自動化する機能を「マクロ機能」と呼びますが、そのマクロ機能を作成・動作させるために必要なプログラミングを行う言語がVBAだということですね。

VBAを使うことでExcelでの計算や数字の置き換えが自動化できたり、Webサイトを表示させるなど外部アプリとの連携が可能になったりと、業務を効率化することができます。

ExcelやAccessに実装されているものであるため初心者でも比較的学びやすく、習得しやすいことも特徴のひとつですね。

VBA案件の主な種類と業務内容

そんなVBAでの案件には、様々な業務内容があります。

主な種類が、次の4つになります。

資料・データのグラフ化

顧客リストやデータなどをグラフとして可視化して活用することは良くありますが、このグラフ化作業を毎回手動でするとなると大きな負担ですよね。

VBAを活用すればExcelからデータを抽出し、そのデータを自動でグラフやリストに起こすことが可能になります。

業務効率化のために、このグラフ化作業を請け負う案件も多くあります。

自動化プログラムの開発

Excelなどの自動化プログラムの開発案件も存在します。

特に、自動で業務に必要なデータを集計・結合できるプログラムの開発が多くありますね。

案件によってはVBA以外のプログラミング言語も使用することがありますので、他の言語も扱えるようにしておくと良いでしょう。

スクレイピング

スクレイピングとは、Webサイトの情報を取得し、自動で分析・解析することを指しています。

例えば商品価格の解析など、サービス開発やマーケティングに必要な情報を抽出しリスト化したりするのも、人力では負担が大きく、ミスも発生しやすくなりますよね。

そのため、こういったスクレイピングも、VBA案件として募集されています。

他システム・アプリとの連携

VBAはOffice以外にも様々なWebシステムやツールで利用でき、Officeとの連携が可能です。

そういった他システム・アプリとの連携業務も、VBA案件には存在します。

例えばExcelとPowerPointやWordを連携したプログラミングや、ExcelとWebページのデータを連携して自動で書き込む処理などですね。

こういった業務でも他言語が必要になることがありますので、フリーランスエンジニアの方は意識しておきたいところです。

VBA案件の単価・報酬目安

VBA案件の単価平均は、約60万円程度とされています。

実際にエンジニアルートに掲載されている案件を見ても同程度の案件が多く見受けられますが、全体では約40〜70万円程度と幅広い案件があります。

あくまでスキルや経験によって報酬が変わってくるためですね。

他の言語と比べて単価が高いというわけではありませんが、高単価の案件や長期の案件に関しては他言語のスキルも同時に求められたりすることが多くなっています。

そういった幅広い案件に参画するためにも、高収入を目指すためにも、他言語の習得などスキルアップを図ることが重要です。

VBA案件の受注に求められるスキル

多様なVBA案件を受注するためには、もちろんスキルが必要になります。

VBA案件の受注に特に求められる、3つのスキルをご紹介します。

VBAに関するスキル

まずは、基礎となるVBAに関するスキルです。

VBAを扱うといっても、中には習得しやすい簡単なスキルから経験を必要とするスキルまで様々です。

VBA案件を受けるために求められるスキルを初級から上級まで3つのレベルに分けると、それぞれ以下のようなものがあります。

レベル	スキル
初級	・データをグラフ化できる ・データの整理・印刷ができる ・PDFなどの出力ができる
中級	・データの取り込みができる ・別のExcelにデータを転記できる ・Excelから別システムにデータを連携できる
上級	・スクレイピングが行える ・スクレイピングしたデータを活用できる ・VBAのメンテナンスができる

スキルを積み、上級の業務ができるようになれば報酬アップが期待できますね。

プログラミングスキル

ExcelでVBAを使えば、マクロ機能によってプログラミング知識が無くとも自動化を行うことができます。

しかし、後からの機能追加や修正、また1から必要な自動化機能を開発するなど、エンジニアとして業務を請け負うにはプログラミングスキルは必須です。

また、さらに幅広い案件を受注するには、VBA以外の言語のプログラミングスキルもあると良いでしょう。

サーバ・インフラ構築のスキル

VBAエンジニアの案件の中でも高単価なもの、大規模なものは、サーバやインフラなどのスキルを求められる場合があります。

より大規模かつ高単価な案件に参画したいという方は、サーバ・インフラ構築のスキルや経験を積んでおくと良いでしょう。

特に近年では、クラウド環境でのインフラ構築に対応できることが案件の幅を更に広げるポイントとなります。

VBA案件の動向と将来性

VBA案件の単価は、他の人気言語の案件と比べると比較的低いと言えるでしょう。

しかし、単価が低いということは難易度がさほど高くはないということだとも言えます。

そのため、初心者の方にとってはチャレンジしやすい言語なのではないでしょうか。

案件の特徴として在宅案件や単発案件も多くなっているため、働く時間や場所が限られる副業にもぴったりですね。

Excelは世界的に使用されるツールであり、さらに昨今DX推進や業務効率化の動きによって需要も拡大しつつあるため、VBAは将来性がないというわけではありません。

しかし、VBAは事実上プログラミング言語としての進化がほとんどなく、活用の幅が広がりにくいため、供給が需要を上回っている状況でもあります。

VBAエンジニアとして高収入を目指したいという方は、他言語やその他のスキルも合わせて習得しておくと良いでしょう。

【フリーランスエンジニア向け】VBA案件の探し方

フリーランスエンジニアがVBA案件を探す方法には、

• クラウドソーシングサイトの利用
• SNS やブログでの発信
• 知人からの紹介

など、様々な方法がありますが、特におすすめなのはフリーランスエンジニア向けの案件サイトを利用することです。

案件サイトでは幅広い案件が掲載されているほか、エージェントサービスも利用できます。

エージェントが希望条件やスキルにあった案件を紹介してくれるため、営業の手間も省ける上に希望の案件や単価の高い案件に出会いやすくなるでしょう。

まとめ

今回の記事では、自動化プログラム開発のための言語VBAの案件について、その案件内容や求められるスキル、将来性まで詳しくご紹介しました。

VBAは初心者にも比較的習得しやすい言語で案件も幅広くありますが、フリーランスエンジニアとして将来性を高めるには他の言語も合わせて習得することが重要です。

既にVBAスキルを持ち、案件に活かしたいという方は、早速案件探しからはじめてみてはいかがでしょうか。

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