RPAエンジニア必見!RPAエンジニアが取得すべき資格とは?
現在、働き方改革の推進を目指す企業の増加や、少子高齢化による労働人口減少などによって、ホワイトカラー業務を自動化したり効率化したりするRPAエンジニアに注目が集まっています。
RPAは、ここ最近で大きな広がりを見せているツールなので、RPAエンジニアの需要が高まっているのです。
そこで今回は、RPAエンジニアの仕事内容や必要な資格、RPAエンジニアの今後の市場価値などをご紹介します。RPAエンジニアを目指している方は、ぜひ参考にしてくださいね。
目次
RPAエンジニアとは?
RPAとは、毎回同じような作業が発生するような場合に、毎回同じ手作業をするのではなく、機械により自動化していくことで、業務効率化を目指すことを指します。RPAエンジニアは、そんなRPAを主に取り扱うエンジニアのことです。
RPAエンジニアの仕事内容
次に、RPAエンジニアの仕事内容を見ていきましょう。
導入検討
RPAは、まずソフトウェアロボットによって既存の業務の自動化を図ります。そのためには、顧客の既存業務の洗い出しが必要になります。
RPAの対象業務は、定型的な計算処理やコピーアンドペースト処理などです。こういったパターン化された作業を洗い出し、RPAを適用する範囲や内容を決定します。
ロボットの構築
顧客の既存業務の中からRPAを適用する業務が決まって、システムが対応する範囲や内容を確定したら、RPAツールによってロボット構築を行います。
業務を細かく分析し、既存の作業を元に業務を再現するロボット構築を行います。
運用・保守
RPAが稼働して運用がスタートした後は、運用・保守を行います。実際に、いろいろな業務を稼働させるとはじめはエラーが発生するので、そのたび、ロボットの修正や改善対応を行うのです。
また、RPAエンジニアは顧客に対するRPAの使い方や説明などの業務も行います。
RPAエンジニアに必要な資格は?
では、RPAエンジニアにはどんな資格が必要なのでしょうか。RPAエンジニアを目指す方にとって有名な資格が二つあります。それらを見ていきましょう。
資格1:WinActor®(ウィンアクター)認定資格
WinActor®(ウィンアクター)認定資格にはRPA技術者検定アソシエイトとエキスパートがあります。
アソシエイトでは、WinActor®(ウィンアクター)の基礎的な知識や操作方法、シナリオ作成の基本知識を所持しているか試験で判定されます。試験時間は60分、内容は多肢選択式50問、試験にかかる費用は7,150円(税込)です。
WinActor®(ウィンアクター)認定資格の出題範囲は、WinActor®(ウィンアクター)の概要が10問、機能に関する知識が20問、シナリオに関する知識が20問です。
難易度に関しては、IT系の資格試験の中では比較的やさしいレベルと言えるでしょう。登竜門的な資格試験で、合格スコアは70%です。
エキスパートは、RPA技術者検定アソシエイトの上位資格です。WinActor®(ウィンアクター)認定資格に関するより深い知識や、シナリオ変更、運用・保守などの実務に必要な知識が基準値に達していることを試験で判定されます。
試験時間は120分、選択式問題が30問、実技試験問題が3問、費用は27,500円(税込)です。
エキスパートは、WinActor®(ウィンアクター)の基本機能を使ったシナリオの新規作成と修正が主な出題範囲です。
シナリオの利用場面は、Webサイトの検索やインターネットからの情報収集、Webサイトの更新、データの投入や転機作業です。
WinActor®(ウィンアクター)のシナリオ開発に関わる、アルゴリズムやプログラミング知識、連携させるソフトウェアの知識、システム開発知識、Microsoft Windowsの知識などが必要です。
試験の難易度はアソシエイトと比べると難しく、実技試験問題も含まれているので、実際にRPAロボットのシナリオを作る場面もあります。合格スコアは60%です。
資格2:UiPath RPA資格
UiPath RPA資格には、アソシエイト資格試験とプロフェッショナル資格試験があります。
アソシエイトでは、以下の内容が主に出題されます。
- UiPath Studioの概要
- 変数と引数
- 制御フロー
- セレクター
- データ操作
- UiPath の自動化概念とテクニック
- UiPath orchestratorの概要
UiPathは比較的扱いやすくできていて、ユーザーインターフェースもわかりやすいです。アソシエイト資格は入門編でもあり、細かい部分も問われないので、優しいレベルと言えます。合格スコアは70%です。
プロフェッショナル資格試験では、UiPathの製品の知識やスキルに加え、実務経験を持っているかどうかが評価されます。
そんなプロフェッショナル資格試験には、主に以下の内容が出題されます。
- UiPath Studio
- セレクター
- メソッドの高度な活用方法
- アクティビティと各種プロパティ設定方法
- NETクラスとオブジェクト
- REFramework
- UiPath orchestratorの活用
デベロッパー上級資格試験では、実務経験が問われます。そのため、UiPath製品に精通していることが大切です。合格スコアは70%です。
RPAエンジニアの今後の市場価値
最後に、RPAエンジニアの今後の市場価値を見ていきましょう。
現在、RPAエンジニア育成の動向として、人材会社などがRPAエンジニアを育成するという動きが進んでいます。このような特定のツールが使える人材を育成する動きは、人材会社からソフトウェアベンダーに至るまで育成を始めているため、ツールが単純に使えるだけのエンジニアが増えていきます。
そんな中、RPAエンジニアに業務の知識がある方は今後も市場価値が延びると予測されます。たとえば、長年経理部にいる専門性を持つ方が情報システムに移り、RPAの導入推進をしているといったキャリアは、RPAエンジニアの中でも特に価値が高いと言えるでしょう。
まとめ
RPAエンジニアは業務プロセスの自動化を行うことができるRPAを使いこなすエンジニアです。
RPA適用の需要は今後も高く、RPAエンジニアの需要は続くことが予測されます。今後、RPAエンジニアを目指したいという方や転職をしたいという方は、こちらでご紹介した資格を取得することにより、スキルを客観的に証明でき、転職活動でも有利に働きます。
RPAエンジニアを目指している方は、ぜひ、WinActor®(ウィンアクター)認定資格やUiPath RPA資格などの資格を取得してくださいね。