良好な信頼関係を築く!接待マナーの基本とは
クライアントと自社との良好な関係を気付く方法として「接待」があります。
接待にもマナーがたくさんあるので、注意しなければいけません。
そこで今回は「良好な関係を築いていくための接待マナー」についてご紹介していきます。
目次
接待マナーの基本について
接待マナーには、大きく分けて4つのマナーと3つの下準備があります。
まずは、下準備についてご紹介していきます。
クライアントの接待に遅刻は厳禁
良好な関係を築くための接待ですので、接待する側の遅刻は厳禁です。
下手をすると、取引先が怒って帰宅してしまう自体にもなりかねません。
そうなれば、契約自体が破綻してしまう可能性すら出てきます。
取引先が来たら、スムーズに案内できるようにしておきましょう。
会場のスタッフに接待だということを伝える
会場のスタッフには、接待だということをお伝え下さい。
気の利いたスタッフがいれば、実際に接待が始まったときに取引先の上着をひっかけてくれたり、靴を揃えておいてくれたりするかもしれません。
もしスタッフさんがやってくれなければ、自ら率先してやってみても良いかもしれませんね。
知らないうちにやっておけば、自社と取引先の好感度が両方上がる可能性があります。
ぜひ、お試し下さい。
上座と下座の席を確認しておく
まずは、会場によっても変わってくるので、上座と下座の席を確認しておきましょう。
たとえば、入り口や出口、席の配置によっても上座と下座が変わってきます。
基本的には、入り口に一番近い方が下座、入り口から一番遠いのが上座です。
この法則は、職場でも利用されています。
窓口に一番近い社員が新人で、窓口から一番遠い社員が役職に就いている人物です。
フロア長については、別室にいることもあります。
このように、他の社員がどこに座っているかで自分の職場でのポジションを把握することができます。
接待するときには、取引先が上座であなたの会社が下座に座ります。
基本的には、上着を着たまま着席することになります。
相手が脱ぎたそうにしていたら、「洋服をお預かりします」と率先して一声かけるのも大事な仕事かもしれません。
4つのマナー
つぎに、接待を無事に成功させるための4つのマナーをご紹介していきます。
乾杯のマナー
乾杯のマナーは、次の2つです。
お酌をするときは両手で行う
お酌をするときは「必ず両手で」行いましょう。
ビール瓶の持ち方としては、自分の利き手で構わないのでビールを注ぎやすい位置に手を添えます。
次に、もう片方の手でビール瓶の底を持ち支えましょう。
その際に、ソフトドリンクみたいに一気に注いではいけません。
注いでいる音がたたないように、ゆっくり注ぐことがポイントです。
ほとんどの場合、注がれている方が「もう良いよ」と言ってくれるので、注ぐのを止めましょう。
乾杯のときは自分のグラスが相手のグラスよりも下になるようにする
接待なので、相手を上に立てる必要があります。
そのため乾杯するときは、自分のグラスが相手のグラスよりも下になるように心がけておきましょう。
接待が目的の呑み会のときは、同席した人物と乾杯した後に各席へ挨拶回りをする可能性が高いです。
そのときは、挨拶した人全員と乾杯することが予想されます。
取引先の方々全員と乾杯するときでも、自分のグラスが下になることを心がけて下さい。
お手洗いに行くときのマナー
つぎに、お手洗いに行くときのマナーをご紹介していきます。
必ず先輩や上司に断ってから行く
お手洗いに行くときは、同期や後輩ではなく、必ず「先輩か上司」に伝えてから行くようにしましょう。
たとえば「今日参加している人物と話がしたい」と取引先が言ってきたとします。
そのときに、すぐに話せるか近況報告をできることがベストな選択です。
接待に来ている取引先の社員は、みな上層部や役職者である可能性が非常に高いです。
上層部は上層部、役職者は役職者同士で話すことが多いかもしれません。
つまり、自社の役職者に「歓談中恐れ入ります、お手洗いに行かせていただきます」と一言添えて行くのが正しいマナーだといえるでしょう。
会計のマナー
最後に、会計時のマナーをご紹介していきます。
取引先より先に会計を済ませておく
理想的な会計方法は、「取引先が気付いたときには会計を済ませてある」という方法です。
この方法はカップル間でも行われている方法です。
彼女が食後トイレに行っている間に、会計を済ませておくパターンです。
彼氏がこのようなことを自然にしてくれたら、彼女側は嬉しいですよね。
同様の原理で、取引先が帰り支度を手伝いましょう。
そうすれば、取引先に好感を持ってもらえる可能性が高くなります。
取引先が帰り支度終えた段階で「会計は済ませてありますので、お気を付けてお帰り下さい」と伝えば、素晴らしい会社だと認知してもらえると考えられます。
帰宅時のマナー
忘れ物がないか確認
帰宅時間になったら、会場を一周して忘れ物がないか確認しましょう。
会場がシンプルな会場であれば良いのですが、出口までが複雑になっていて遠い場合には出口までの道中に小物系の荷物を落としてしまう可能性もあります。
そのため、会場だけでなく出口までの間に落とし物がないか、最後まで残って確認しておくと良いかもしれません。
もし心配であれば、次の日にでも接待に利用した会場に落とし物がなかったか連絡してみるのもひとつの手です。
それでも、もし後日忘れ物が見つかった場合には取引先に届けるのがベストです。
上座と下座の関係性の確認
取引先の人物が、全員自動車で来るとは限りません。
中には、吞みたいからタクシーを利用する方もいるでしょう。
タクシーを使う時は、助手席が下座で運転席の後ろが上座です。
あなたが乗るときは助手席に乗って、運転席の後ろには取引先を乗せるように心がけましょう。
そうすれば、降りるときに運転手とお金のやりとりを仲介することができます。
細かいお金を用意しておく
取引先が細かいお金を持っていないことがあります。
そのときは、あなたが助手席で細かいお金を崩して用意してあげましょう。
このように、最後までスムーズなやりとりができるように心がけましょう。
まとめ
いかがでしたか?
今回は「接待マナーの基本」についてご紹介してきました。
要点をまとめると、次の通りになります。
- 遅刻は厳禁
- 会場のスタッフに接待だということを伝える
- 上座と下座の席を確認しておく
- お酌をするときは両手で行う
- 乾杯のときは自分のグラスが相手のグラスよりも下になるようにする
- お手洗いに行くときは先輩に上司に断ってから行く
- 取引先よりも先に会計を済ませておく
- 忘れ物がないか確認する
- 上座と下座の関係性の確認
- 細かいお金を用意しておく
以上のことを実践すれば、取引先の企業と良好な信頼関係を築きやすくなります。
ぜひ、お試し下さい。