フィールドエンジニアが「きつい」と言われるのはなぜ?理由から将来性まで解説
自社製品のトラブル解決やメンテナンスなど、顧客の対応を行う重要な職種であるフィールドエンジニア。
フィールドエンジニアへの転職に興味があるという方は、フィールドエンジニアについて知っていく中で「フィールドエンジニアはきつい」「やめた方がいい」などという声を聞いたり、インターネットなどで目にしたりした方も多いのではないでしょうか。
そこで今回は、フィールドエンジニアがなぜ「きつい」と言われるのか、その理由を将来性などとともに解説していきたいと思います。
目次
フィールドエンジニアとは?
フィールドエンジニアとは、冒頭でもご紹介したように顧客の元に赴き、自社製品のメンテナンスや導入サポート、トラブル解決など、現場で技術的なサポートを行うエンジニア職種です。
フィールド、つまり現場でサービスを提供する役割であるためフィールドエンジニアと呼ばれていますね。
「会社の顔」として実際に直接顧客に関わる、重要な役割を担っています。
フィールドエンジニアの仕事内容
フィールドエンジニアの主な仕事は、
- 製品の導入や設置時のサポート
- 製品のメンテナンス
- トラブル時の対応
- 製品説明・営業のサポート
などです。
製品が問題なく導入・運用できるようサポートするのはもちろん、顧客に対する製品の説明や提案など、営業の一端を担うこともあります。
フィールドエンジニアがきついと言われる理由
そんなフィールドエンジニアは、実は「きつい」と評されることもあります。
ではなぜ、フィールドエンジニアはきついと言われるのでしょうか。
その理由は、次のようなフィールドエンジニアの仕事の特徴にあります。
休日が少なく残業が発生することも
もちろん所属する企業にもよりますが、フィールドエンジニアはトラブルの際にいつでも対応しなければならないため、突発的な作業や長時間に及ぶ対応が必要になるケースがあります。
激務となりやすくワークライフバランスが取りにくいことから、きついと言われているのでしょう。
しかし近年では働き方改革などにより改善傾向にあり、働きやすい企業も多くあるでしょう。
客先常駐が多くコミュニケーションが必要
フィールドエンジニアの仕事は、基本的に顧客の現場で行います。
顧客とコミュニケーションを取り、関係を構築しなければ仕事をスムーズに進めることができないため、神経質であったり、コミュニケーションが苦手な場合には精神的に負担を感じてしまうこともあるでしょう。
急なトラブルやクレームの対応がきつい
トラブルは、予測できるものではありません。
急なトラブルが起こった場合でも早急に冷静な判断で対処しなければならないことは、精神的にきついと感じる理由のひとつです。
また、中にはトラブルによるクレームもあるでしょう。
クレーム対応にはコミュニケーション能力や忍耐力が問われることもあり、ストレスを抱えてしまうこともありますね。
専門知識を求められる
顧客のトラブルをいち早く解決したり、顧客からの質問に問題なく答えられるよう、担当する自社製品や周辺機器などに関する専門知識が必要になります。
新たな技術なども自ら学ばなくてはならず、進歩の著しいIT業界では業務を行いながら学習を続けなければならないことが負担になるという人も見られます。
フィールドエンジニアに向いている人の特徴
仕事をきついと感じるかどうかには、その仕事に向いているか、適性も関係するでしょう。
フィールドエンジニアに向いているとされるのは、以下のような特徴を持つ人です。
コミュニケーション能力がある
まずは、コミュニケーション能力がある人、コミュニケーションが苦にならないという人です。
顧客先に出向き顧客との信頼関係をつくることがスムーズな作業や問題解決につながるフィールドエンジニアは、コミュニケーションが欠かせません。
また、プロジェクトや企業によってはチームで作業を進めることもあるため、チーム内でのコミュニケーションも重要ですね。
機械いじりが好きで技術に興味がある
フィールドエンジニアは、実際に現場に出向いてハードウェア製品などのメンテナンスや修理・調整などを行うことが多いため、機械いじりが好きな方はモチベーションを保ちやすいでしょう。
また、新たな技術など学び続けなければならないため、そもそもITや先端技術などに興味があるという人は、学習も前向きに取り組んでいけますね。
地道な作業が苦ではない
開発やテストを行うエンジニアはもちろんですが、フィールドエンジニアの業務も、地道な作業も多いものです。
地道な作業を苦にせず、また論理的な思考力と忍耐力を持って集中して取り組める人は、フィールドエンジニアに向いていると言えるでしょう。
フィールドエンジニアの将来性
きついと感じる点もご紹介しましたが、フィールドエンジニアは顧客と直接かかわるやりがいを感じられ、また専門的なスキルが身につく魅力的な職業でもあります。
向いている人の特徴も知り興味がわいているという方にとって、気になるのが将来性の面ではないでしょうか。
あらゆる業界でITシステムが普及している現代で、フィールドエンジニアの需要は今後も増加していくことが考えられ、将来性は高いと言えるでしょう。
IT業界は人手不足が問題となっていることもあり、安定した需要が見込まれます。
また、フィールドエンジニアはITエンジニアとしてのキャリアの入口のようにも言われる職種であり、その後も様々なキャリアパスを描くことができるでしょう。
より技術的なスキルを積み、開発や設計を行うエンジニアを目指すこともできますし、客先でのコミュニケーション経験を積むことで、営業職としての市場価値を高めることも可能です。
将来性を高めるためにおすすめの資格
フィールドエンジニアとしてより将来性を高めるには、より高いスキルを身に着け、またそれを対外的に証明できるよう、資格を取得するのもおすすめです。
資格は、転職やキャリアチェンジの際にも役立つでしょう。
おすすめの資格としては、次のようなものがあります。
◯MCP資格
MCP資格は、Microsoft製品に関するエンジニア向け資格です。
フィールドエンジニアは基本的に自社製品のメンテナンスやサポートを行うのが仕事ですが、OSやソフトウェアなど、シェアの高いMicrosoft製品と連携することも多く、業務に役立てることができるでしょう。
◯コミュニケーション検定
コミュニケーション検定は、ビジネスなどコミュニケーション能力の向上を目指せる検定です。
顧客への説明やクレームなど、客先でのコミュニケーションが重要になるフィールドエンジニアにはあると良いスキルですね。
コミュニケーション能力はあらゆる職種で役立てることができるため、学んで損はないでしょう。
まとめ
今回の記事では、「きつい」と言われることもあるフィールドエンジニアについて、なぜきついと言われるのかや向いている人の特徴、将来性まで詳しくご紹介しました。
フィールドエンジニアは客先に出向く分きついと感じるポイントもあると思いますが、直接コミュニケーションをとってトラブルを解決することで感謝の言葉をもらえたり、スキルが身についたりとやりがいもある職種です。
興味のある方は、転職を目指してみてはいかがでしょうか。