データベースエンジニアは「きつい」?理由とやりがい、向いている人の特徴も
データベースエンジニアに興味がある、駆け出しのデータベースエンジニアとして働いている方の中は、データベースエンジニアについて知る中で「きつい」「やめとけ」といった言葉を目にしたことがある方も多いのではないでしょうか。
インフラエンジニアのひとつとしてシステムに欠かせない存在であるデータベースエンジニアですが、なぜそういったネガティブな意見が見られるのでしょう。
今回はそんなデータベースエンジニアが「きつい」と言われる理由について、そのやりがいや向いている人の特徴も合わせてご紹介していきます。
目次
データベースエンジニアとは?
データベースエンジニアとは冒頭でもご紹介したようにITのインフラを担うインフラエンジニアの一種で、ソフトウェア・システムに欠かせないデータベースに携わるエンジニアのことを指します。
データベースの設計から開発、運用、データベースの効率化などの管理やセキュリティ対策まで、データベースに関する幅広い業務を担うのがデータベースエンジニアです。
データベースエンジニアが「きつい」とされる理由
そんなデータベースエンジニアは、なぜ「きつい」「やめとけ」などと言われることがあるのでしょうか。
その主な理由として挙げられるのが、次のようなものです。
責任が重い仕事だから
まず、その責任の重さです。
データベースは、データを格納するためのものです。
企業で扱われるデータは顧客の情報や個人情報、企業の分析データなど重要なデータが多く、万が一流出してしまえば企業にとって大きな損失となったり、顧客やユーザーから信頼を失ってしまう可能性もあります。
データは慎重に扱わなければならず責任が重いほか、セキュリティ対策なども考慮しなければならないため、そのプレッシャーが「きつい」と感じることもあるでしょう。
1人で作業を行うことが多く孤独を感じるから
データベースエンジニアは、ひとつのプロジェクトに1人しか置かれないことがほとんどで、1人でデータベースに関する作業を行うことになります。
地道な作業も多く孤独を感じやすいほか、データベース関連の業務が重なってしまっても1人ですべてやらなければならず、激務となる可能性もあります。
注目を浴びにくい職種だから
データベースなどのインフラは、「正常に稼働していることが当たり前」と捉えられがちです。
システムを1から作っていくエンジニアと比べると人目につきにくく裏方的な業務が多いため、成果が見えなかったり、注目を浴びることが少なかったりと、モチベーションを保ちにくいでしょう。
データベースエンジニアのやりがい
前述したような様々な理由から「きつい」と感じる人も多く、ネガティブなイメージを持たれがちなデータベースエンジニアですが、もちろんそれを超えるようなやりがいもあります。
大きな仕事に携われる
まず、金融システムや公共のシステムなどにも膨大なデータ処理が必要とされることが多いため、規模の大きな仕事や重要なデータを扱う仕事などに携わりやすいということです。
そういった重大な案件に携わることができれば、もちろんその分責任は重いですが大きなやりがいや達成感を感じられるでしょう。
プロジェクトの主要メンバーになれる
きつい理由でも挙げたように、プロジェクトにはデータベースエンジニアは1人というのが基本です。
そのため、データベースのプロとして他のプロジェクトメンバーともやり取りしながら、プロジェクトの主要メンバーの1人になって活躍することができるでしょう。
業務範囲が広くスキルを身に着けやすい
データベースエンジニアの業務の幅は広く、様々なことにチャレンジしたい、様々なスキルを身に着けたいという方にはやりがいを感じやすい職種です。
特にデータベース技術はもちろん、ビッグデータやIoTといった先端技術とも関連性があり、このような新たな技術にも触れやすいでしょう。
IT技術に興味のある方にとっても、魅力的なポイントですね。
データベースエンジニアに向いている人の特徴
データベースエンジニアはやりがいも大きく魅力的なエンジニア職種のひとつですが、責任の重い仕事にプレッシャーを感じやすいなど、向いていない人にとってはきついと感じてしまうかもしれません。
たとえ向いていない場合でも、興味がある方は事前に向き不向きを知っておくことで対処できるケースもあるでしょう。
それでは、データベースエンジニアに向いている人の特徴を見てみましょう。
・論理的思考力がある ・課題解決能力がある ・計画に沿って仕事ができる ・向上心や学習意欲がある ・几帳面 |
まず、クライアントの要望やデータベースの使用目的に沿った最適なデータベースを予算や納期も考慮して設計・構築することができる論理的思考力・データベース運用後のトラブルの際に迅速に対処できる課題解決能力があるという人は、向いていると言えるでしょう。
設定など細かな作業も多いため、几帳面な人も向いていますね。
また、日々進歩するIT技術についていくためには、学習を続ける意欲やスキルアップへの向上心も求められます。
データベースエンジニアのキャリアパス
データベースエンジニアのスキルや経験は、様々な分野で活かすことができるでしょう。
ここでは、データベースエンジニアの主なキャリアパスをご紹介します。
◯プロジェクトマネージャー
プロジェクトのマネジメントスキルを身に着け、リーダー的な役割を担うことができるようになれば、プロジェクトマネージャーとして活躍することも可能です。
◯データベースコンサルタント
データベースコンサルタントとは、データベースの導入や運用のアドバイスなどを企業に対して行う職種です。
データベースの高いスキルはもちろん、ITインフラに関する豊富な知識と経験が求められるでしょう。
◯ITコンサルタント
データベースだけでなく、IT技術全般を活用して業務効率向上や経営課題の解決を行うのがITコンサルタントです。
データベース・インフラだけでなく、幅広く高いレベルのIT知識が求められます。
このように、スキルと経験を身に着けることでデータベースエンジニアから多くのキャリアパスを描くことができます。
また、データベースのスキルを極めてスペシャリストになるといった道もあるでしょう。
どのキャリアパスでも、高いスキルと経験があれば高収入を目指すことも夢ではありません。
まとめ
今回の記事では、データベースに携わり、あらゆる分野で需要のあるインフラエンジニアの一種、データベースエンジニアについて、「きつい」と言われる理由からデータベースエンジニアならではのやりがいや向いている人の特徴、キャリアパスまで詳しくご紹介しました。
データベースエンジニアは重要なデータを扱うこともあり責任の重い職種ですが、その分規模の大きなプロジェクトに参加できるなど、それを上回るやりがいもあるでしょう。
ビッグデータやIoT分野など近年注目を集める技術とも関連があるため、そういった分野に興味がある人にもおすすめです。
向いている人の特徴に当てはまっていたなど、データベースエンジニアに興味がわいたという方は、まずはデータベースに関するスキルを身に着けることから始めてみてはいかがでしょうか。