サーバーエンジニアは「きつい」「やめた方がいい」って本当?その理由とメリット
ITインフラの一種であるサーバーに携わるエンジニアとしてなくてはならない存在であるサーバーエンジニアですが、実は「きつい」「やめた方がいい」など、ネガティブな言葉を耳にすることも多くあります。
果たして、その理由は何なのでしょうか。
今回はサーバーエンジニアがなぜ「きつい」などのマイナスのイメージを持たれてしまうのか、原因とサーバーエンジニアになるメリットなどをご紹介していきます。
目次
サーバーエンジニアとは?
サーバーエンジニアとはその名の通り、ITシステムの稼働に欠かせないインフラのひとつであるサーバーを担当するエンジニア職種です。
システムの運用に必要なサーバーを選定し実際に機器の設置やケーブルの配線といった構築作業やOSのインストールと設定などを行ったり、構築されたサーバーが問題なく稼働しているかどうか、監視や障害対応といった保守業務を行ったりと、サーバーに関する一連の業務に携わります。
サーバーエンジニアが「きつい」とされる理由
そんな重要な役割を担うサーバーエンジニアですが、その仕事は「きつい」「やめた方がいい」といったマイナスの評価を受けることもあります。
その理由には、主に以下のようなものがあります。
シフト制で夜勤があることが多い
サーバーは、24時間365日問題なく稼働できるよう、常に監視しなければなりません。
そのため、特に経験が浅く保守業務などを担うサーバーエンジニアがシフト制で監視を行うケースが多く、企業や体制によっては夜勤が発生することもあるでしょう。
生活習慣が不規則になりやすいため、規則正しい生活を好む人は体力面や身体的に「きつい」と感じることもあるかもしれません。
サーバーの監視業務がきつい
サーバーの監視業務は、不具合や障害などのトラブルが起きないかぎり特別な業務がなく、それが退屈で「きつい」と感じる人もいるようです。
監視業務は専門のオペレーターなどに任せるケースもありますが、多くは前述したようにサーバーエンジニアが交代して監視することになるでしょう。
またサーバールームはサーバーを冷却するために常に寒く、乾燥しているため、体調を崩してしまうなどその環境自体がきついと感じることもあるかもしれません。
トラブル時の対応が大変
サーバーは安定した稼働を前提としており、トラブルが発生すればクライアントの業務などにまで影響が及んでしまうため、迅速に対応する必要があります。
しかし、トラブルは、いつ発生するか予測できるものではありません。
大きなトラブルが発生すれば時間や休日などに関係なく駆けつけて対処しなければならないこともあるでしょう。
資格の有無で評価が決まることもある
サーバーエンジニアをはじめエンジニアは、スキルで評価の決まる技術職です。
スキルや知識を証明するために手っ取り早いのが資格ですが、資格を持っていない場合、自身の納得できる評価を受けられず「きつい」と感じることもあるでしょう。
しかし、逆に言えば資格によって評価を上げられるということでもあります。
本記事でもおすすめの資格を紹介しますので、ぜひ取得を目指してみてくださいね。
サーバーエンジニアになるメリット
ご紹介したように、監視業務やトラブル対応、それによる夜勤などから「きつい」とされるサーバーエンジニアですが、もちろんサーバーエンジニアになることで得られるメリットもあります。
その主なメリットは、以下のようなものです。
- 未経験や初心者も目指しやすい
- 安定した需要がある
- スキルがあれば高収入も見込める
- スキルを活かせるキャリアの選択肢が豊富
まず、サーバーエンジニアは、未経験OKの求人が他のエンジニア職種と比較して多い傾向にあり、もちろん最低限のスキルは必要ですが、未経験・初心者でも目指しやすいことです。
そういった企業では教育体制が整っていることも多いため、働きながら学ぶこともできるでしょう。
ITの活用には欠かせないインフラに携わる職種のため、安定した需要も期待できますね。
また、高いスキルがあれば高収入を目指すことも可能なほか、サーバーやOS知識は他のエンジニア職種でも役立てられます。
エンジニアとしてのキャリアをスタートさせるのにおすすめの職種であるということですね。
サーバーエンジニアに向いている人の特徴
サーバーエンジニアは、特にエンジニアとしてキャリアアップを目指す方にもおすすめの職種です。
しかし、ご紹介したように大変だと感じる点も多くあるため、向き不向きを知っておくことも重要かもしれません。
ここでは、サーバーエンジニアに向いているとされる人の特徴をご紹介します。
機械が好き
サーバーエンジニアは、エンジニア職種の中でもサーバー機器やケーブルなど、物理的に機械に触れることがある職種です。
パソコンなど機器を触るのが好き・興味があるという方には向いているかもしれません。
完璧主義で責任感がある
サーバーに求められるのは、問題が起こらず安定した稼働ができることです。
できる限りトラブルを減らすためには完璧なサーバーの設計構築が求められるため、ミスなく作業ができる完璧主義で責任感のある人は向いていると言えるでしょう。
トラブルが発生した場合でも、完璧主義であることは原因の解明に役立ちますね。
向上心や学習意欲がある
サーバーエンジニアからのキャリアアップをしていくには、常により高いスキルや資格の取得を求め学習する意欲が重要です。
キャリアアップやスキルアップを目指したいという向上心があり、学習のモチベーションを保つことができる人は、サーバーエンジニアとしての需要を高められるでしょう。
サーバーエンジニアにおすすめの資格
資格取得は、自身のスキルアップのためにはもちろん、対外的にスキルを証明することができ、評価を得られたり転職時に有利になったりという大きなメリットも得られるでしょう。
サーバーエンジニアに取得をおすすめする資格には、次のようなものがあります。
Microsoft認定資格
Microsoft認定資格はMicrosoft製品のスキル認定資格の総称で、Windowsサーバーの知識やスキルが問われる資格もある。
LinuC(Linux技術者認定試験)
LinuCはOSであるLinuxに関する知識とスキルを証明できる資格。
CCNA(Cisco技術者認定)
CCNAはシスコシステムズが実施する、ITインフラとしてサーバーと高い関連性があるネットワーク・セキュリティの基礎知識とシスコ製品の知識を証明できる資格。
他にも、近年ではクラウドが普及し、クラウド上でのインフラ構築も増加しているため、著名なクラウドサービスであるAWSに関する「AWS認定資格」など、クラウドスキルも証明できるとより将来性を高められるでしょう。
まとめ
今回の記事は、サーバーエンジニアが「きつい」「やめた方がいい」と言われる理由とサーバーエンジニアのメリット、また向いている人の特徴やおすすめの資格まで詳しくご紹介しました。
サーバーエンジニアの業務には大変なこともありますが、特に未経験からエンジニア職種を目指す人にはおすすめの職種でもあります。
向いている特徴に当てはまると感じた方は、ぜひスキルや必要な資格の取得を目指してみてはいかがでしょうか。