高卒からでもエンジニアを目指せる？目指し方やおすすめのエンジニア職種を紹介

様々なITシステムに携わるエンジニア職。

専門的な知識やスキルが求められるエンジニアですが、

「エンジニアに興味はあるけれど、高卒でも目指せるのか？」

といったお悩みや不安を抱えている方もいるのではないでしょうか。

今回はそんな方に向けて、高卒でもエンジニアとして活躍することができるのかどうか、目指し方や高卒からのエンジニア転職におすすめの職種などもご紹介していきます。

高卒からでもエンジニアは目指せる！その理由は

専門的なスキルを要するため学歴が必要なイメージがある方もいるかもしれませんが、結論から言えば、高卒からエンジニアになることは十分に可能です。

それには、次のような理由があります。

学歴より実力が重視される

まず、エンジニア職は前述したように専門的なスキルが必要である性質上、学歴よりもスキルがあるかどうかが重視されるためです。

特に、中小企業やベンチャーなどでは、扱う分野にもよりますが学歴を重視せず、スキルや意欲、適性で判断するポテンシャル採用が多い傾向にありますね。

そのため、高卒であってもしっかりとスキルを身につければ転職できる可能性が高いでしょう。

エンジニアになった後も、実力があれば適切に評価され、活躍するチャンスがあります。

IT業界は人材不足

もう一つ大きな理由となるのが、IT業界そのものが人材不足であり、高卒でも募集可能な求人が増加しているということです。

経済産業省による2019年の「IT 人材需給に関する調査」でも、IT人材は2030年時点で約16〜79万人ほど不足することが予測されています。

近年、IT業界のみならずあらゆる分野でITシステムが使われており、DX化が促進されています。

日常生活においてITは欠かせないものであり日々技術も進歩しているため、IT人材の需要が高く、また高齢化などもあり人材不足が問題となっているのです。

おすすめのエンジニア職種

前述したように高卒でのエンジニア転職は不可能ではありませんが、突然高いスキルや豊富な経験を求められるハードルの高い職種を目指すというのは難しいでしょう。

高卒でエンジニア未経験の方が目指すのにおすすめなのが、次の3つの職種です。

プログラマー

まずは、システム開発において設計書に基づいた実際のコーディング作業を行うプログラマーです。

もちろんエンジニアに欠かせないプログラミング言語の習得は必要ですが、コーディング知識・スキルさえあればOKという求人も多くあるでしょう。

まずJavaやRubyなどのプログラミング言語を習得しプログラマーに挑戦し、経験を積んで設計なども行うシステムエンジニアを目指す、という道もおすすめですね。

Webエンジニア

Webエンジニアは、その名の通りWebアプリケーションやWebサイトの開発を行うエンジニアです。

ユーザーが直接目にする部分の開発を担う「フロントエンジニア」と内部の処理を担う「バックエンドエンジニア」に分けられますが、特におすすめなのは、初心者でも比較的習得しやすいと言われるPHPやRuby、HTML/CSSなどを用いるフロントエンドエンジニアですね。

Webエンジニアも需要が高いほか、未経験からめざす人が多くいるためスクールなどが充実しているのも目指しやすいメリットのひとつです。

インフラエンジニア

インフラエンジニアは、サーバーやネットワークなどシステムの基幹となるITインフラの設計構築や運用保守に携わるエンジニアです。

ITインフラはITシステムの利用には不可欠であるため、その需要は高くあるでしょう。

特にキャリアの浅いエンジニアが担うことが多い運用・保守業務では、インフラ機器を監視し異常を報告したり、障害時の対応を行ったりといった業務があります。

これらの業務ではサーバーやネットワークの知識と基礎的なIT知識、またコミュニケーション能力などが求められ、専門的なプログラミングスキルなどはあまり求められません。

まずは保守業務から経験を積み、より深いインフラ知識を身に着けて上位の職種を目指しましょう。

高卒からエンジニアになるには？

それでは、実際に高卒からエンジニアになるにはどうしたらよいのでしょうか。

高卒からエンジニアになる方法として、

・基礎的な知識・スキルを習得する ・未経験OKの求人を探す

という順序を踏んでいきましょう。

まずは、どの分野でも必要になる、サーバーやネットワーク、OS、コンピュータに関してなど、ITの基礎知識を身に着けることです。

それにプラスして、プログラマーやWebエンジニアであればその分野で求められるプログラミング言語の習得、インフラエンジニアであれば更なるインフラ知識など、目指す職種ごとのスキルを学んでいきましょう。

基礎知識を身に着けておくことで、プログラミングなど専門スキルの理解もしやすくなります。

スキルの習得が独学では難しいという方は、スクールやオンラインの講座などを活用するのもおすすめです。

基礎となるスキルを身に着けたら、未経験OKの求人を探しましょう。

そういった企業では研修制度や教育制度が充実していることが多いため、高卒未経験でも働きながらスキルアップし、経験を積むことができます。

エンジニア向けの求人情報サイトや、不安な方はエージェントに相談するのも良いですね。

高卒エンジニアが成功するために必要なこと

高卒からエンジニアを目指す場合、成功のために欠かせないスキルやコツがあります。

以下でご紹介するポイントを抑え、エンジニアとしてキャリアアップを目指しましょう。

技術的なスキル・知識を身に着ける

これまでもご紹介した通り、エンジニアは実力と経験が重視されます。

転職活動の際は、まずできる限り必要なスキルを身に着けてから転職に踏み切りましょう。

未経験OKの求人でも最低限のスキルは求められますし、基礎スキルがあることで意欲や適性をアピールすることにもつながります。

エンジニアになった後も学習を欠かさず、高いスキルを身につければ、更なるキャリアアップも夢ではありません。

コミュニケーション能力が重要

黙々と作業を行うイメージがあるかもしれませんが、エンジニアにもコミュニケーション能力は非常に重要です。

エンジニアはチームで開発を行うことも多く、コミュニケーション能力がなければスムーズにプロジェクトを進めていくことができません。

また、上流工程と呼ばれる要件定義や設計を担うエンジニアや、プロジェクトをマネジメントする立場へとキャリアアップしていくためには、さらに高いコミュニケーション能力が求められるでしょう。

資格取得

転職の際など、資格を取得しておくと企業にスキルを分かりやすくアピールすることができます。

高卒で未経験では転職時などの関連職種に対するアピールポイントに乏しいこともあるため、資格は有利に働くでしょう。

目指す分野の資格取得を目指すのも良いですし、どの分野でも「ITパスポート」や「基本情報技術者」など、IT全般の基礎知識を問われる資格はおすすめですね。

まとめ

今回は、高卒でエンジニアに興味があるという方に向けて、高卒からエンジニアを目指す方法やおすすめの職種、成功のコツまで詳しくご紹介しました。

高卒でも、しっかりとスキルを身に着ければエンジニアを目指すことは可能です。

まずはITの基礎知識や基本のプログラミングなどから学び、転職を目指してみてくださいね。