“仕事”で使うプログラミング~教育現場とのギャップ~

実際に仕事で使うプログラミングと、教育現場で使われていたプログラミングとの違いを知り、ギャップを感じてしまう場合があります。
そこで今回は、実際に仕事で使用するプログラミング作業や技術についてご紹介します。
目次
プログラミングの仕事内容
まずは、プログラミングとはどのような仕事なのか、その仕事内容について見ていきましょう。
ハードウェアとソフトウェア
コンピューターを使ったデバイスを分けると、CPUをはじめとする様々な処理を行うための部品の集まりのハードウェアと、それらの部品を順番通りに動かすためのソフトウェアの2つになります。
ハードウェアは人間でいうと体にあたる部分で、ソフトウェアは人間でいうと精神にあたる部分と言えるでしょう。その精神の部分が目的を達成できるように動くようにするのが、プログラムなのです。
ソフトウェアとプログラムは同じ言葉のように見えますが、ソフトウェアは大きく言うと外観の話になり、プログラムは方向性を持っている動きのあるものとなり、ソフトウェアの中身のことだと覚えると良いでしょう。
コンピューターにとってプログラミングとは
では、プログラミングとは何になるのでしょうか。
色々なことを記憶して、精神の向かうべき方向を実現するには脳が必要となります。
しかし、脳は思考する能力があっても、どのようにして精神の方向性を決めるのか、精神力を発揮して能力をどう活用するのか、などを指令する司令塔が必要です。つまり、プログラミングは人間でいうと心の部分になるのです。
もしあなたがプログラムするのなら、コンピューターはあなたに心を与えられることになります。
プログラミングを使う仕事のジャンル
では、実際はどんな仕事でどのようなプログラムが使われているのでしょうか。ここからは、仕事のジャンル別に実際に使われているプログラムについてご紹介します。
Web系
よく見かけるのはWeb系のプログラムでしょう。Web系のプログラムにもいくつかのパターンがあるので詳しく見ていきましょう。
Web系に関する仕事には、業務のシステムを構築したり、データベースのコントロールを行ったりと、サーバーのセキュリティを守るようなバックエンドの仕事、ホームページの作成などが中心のフロントエンドの仕事、それらの中間でサービスを行うミドルの仕事などがあります。
プログラミング言語はPHP、Python、Java、Perl、C♯、Rubyなどに加えて、最近ではJavascriptなども使われています。
OSとしてはLinuxが使われることもあり、そのほかにWindows serverなどのWindows系のシステムが使用されることもあります。しかし、内容によってはスーパーコンピューターや大型のホストコンピューターが使われるケースもあります。
プログラム内容は、業務システムや通信制御、音楽、ゲーム、映像などのエンタテイメント関係など多方面に渡っているので、自分の好みやキャリアプランなどを考えて選ぶとよいかもしれませんね。
ソフトウェア会社
ソフトウェアには、パッケージソフトと言われるものがあります。販売管理ソフトや財務管理ソフトのほかに、ワープロソフトや表計算ソフトなどもそのようなソフトの1つになります。
ソフトウェアを数えるときりがないのですが、これまでから現在まで生き残っているようなソフトウェアは数少なく、有名なソフトウェアは大手のソフトウェア会社やコンピューターメーカーなどに買い取られたり、吸収されたりしています。
また、受託開発の仕事をしながらパッケージ開発している会社も多いです。
使用するプログラミング言語は多岐に渡っているのですが、C♯やVB.netなども多く、Adobe社のairやflash、Javaなどを使用しているところもあります。
さらに、WEBとのインターネットと連携したシステムも多いですし、WEBサーバーの開発も含まれていることもあります。
ゲーム業界
ゲーム業界に関しては、パソコンだけでなくスマホでもゲームができるように、それぞれの端末に合わせたプログラムが作られているのです。
使用されているプログラミング言語は、CやC++、Unityなどがあり、アンドロイド端末ではJavaをベースとしたプログラムを作成するAndroid studioや、そこで開発できるKotlinが使われ、iPhoneやiPadではSwift、objectなどが使用されます。
また、Android系のスマホでは開発言語としてKotlinが有望と言われています。
ゲーム業界ではインターネットと連携したシステムがあるので、WEBサーバーの開発も必要になります。
プログラマーとして必要なこと
それでは、プロのプログラマーとして仕事していくうえで必要なことはどんなことなのでしょうか。プログラミングのために必要なことをご紹介します。
新しい言語を学ぶ
プログラミングの仕事をしていくためには、日々の勉強が必要不可欠です。また、自分がこれまで学んできた言語以外にも、ほかの言語が業務で必要になる場合があります。
そのため、常に新しい言語を学び、いろいろなプログラミングの仕事に備えることが大切です。
何のためのプログラミングなのかを意識する
開発言語について勉強するのは当たり前なのですが、自分が関わるプログラミングの業務がどのようなものか、そしてどんな背景があるのかを、知識として学ぶ必要があります。
プログラミングは、たとえシステムの中の小さな部品の1つであっても、それを使って幸せになる方がいるということを意識することが大切なのです。
まとめ
プログラミングとは、システムに魂を吹き込んで命を与え、それを使用する人が喜んでくれることによって、自分たちの満足を得られるという魅力的な仕事です。
数行ほど記入した英語の文字列により、コンピューターが指示通りに動き出すさまは、まるで魔法のようですよね。
独学や、人に教えてもらって力を身に着けることは大切なことです。
プログラマーは、システムを作ることで社会をどんどん豊かに生活しやすくしていく仕事なので、少しでも興味のある方はぜひこの機会に学んでみてくださいね。