エンジニアには目標設定が重要!設定のメリットや目標設定時のポイントを解説
エンジニアとして働く皆さんは、定期的な目標設定を行っているでしょうか。
特にエンジニアとして駆け出しの方にとっては、長期的な目線で細かな目標を設定しておくことで、それに沿って効率的にスキルを身に着け、成長することができます。
そこで今回は、エンジニアの目標設定の詳しいメリットや、効果的な目標設定を行うためのポイントを、実際の例を含めてご紹介していきます。
目次
エンジニアには目標設定が重要
エンジニアのみならず、働く方にとって理想の形でキャリアアップを目指すために目標設定は非常に重要です。
特にIT業界では技術の進歩も早く、その時々で需要のあるエンジニアとして働くためには常に学習を続けることが求められるため、目標設定を行うことで学ぶべきスキルをはっきりさせることができるでしょう。
効果的な目標設定を行い、エンジニアとしてのキャリアを充実させていきましょう。
エンジニアが目標設定を行うメリット
エンジニアが目標設定を行うことは、前述したように理想のキャリアを目指すことに非常に役立ちます。
それでは、どういった効果によってそのようなことにつながるのでしょうか。
エンジニアが目標設定を行うことで得られるメリットをご紹介します。
自身のスキルを把握できる
まず、目標設定のためにスキルを棚卸し、現時点で自身がどのようなスキルを持っており、どんなスキルが足りていないのかを把握できるということです。
スキルや強みを客観的に把握することは、キャリアプランを立てるためにはもちろん、転職や案件獲得の上で自分をアピールする際にも役立つでしょう。
モチベーションにつながる
目標なくただ目の前の業務をこなすようになってしまうと、やりがいを感じにくくモチベーションを保つことが難しくなりがちです。
目標設定を行うことで目標を達成することにやりがいを感じられたり、「目標を達成できた」という成功体験が自信となっていったりと、仕事に取り組む意識を変えることができるでしょう。
キャリアプランが明確になる
目標設定の一番の目的と言ってもよいのが、今後目指していくキャリアプランを明確にするということです。
エンジニアのキャリアプランは、携わる分野や働き方によって様々です。
例えばWebエンジニアでも今後フロントエンド・バックエンドどちらの業務をメインに行いたいのか、フルスタックエンジニアを目指すのか、またプログラミングなどの技術的なスキルを極めたいのか、マネジメントやコンサルタントなどの道に進みたいのかなど、目指せる道は多くあります。
今後フリーランスとして独立したいなど、目指す働き方があるという方もいるでしょう。
キャリアプランをまず明確にすることで、現状の自分に足りないスキルは何か、今の業務がその道につながっているかを意識することができ、目標もより具体的に立てることができるでしょう。
目標設定のポイント
目標設定をより効果的に行うにはどのようなことを意識すればよいのでしょうか。
目標設定の際に抑えておくべきポイントは、次の3つになります。
目指すキャリアから逆算する
まず、目指したい理想のキャリアを最終的な目標として設定し、そこから逆算する形で考えていきましょう。
はじめに考えておきたいのは、「技術を極める」のか「マネジメントなどへ幅を広げていく」のか、ということです。
現時点で自分がどちらの方向に行きたいのかを考え、それをもとにどんなスキルを習得していくべきかを理解し、目標として段階的に置いていきましょう。
具体的で細かい目標を立てる
目標を設定する際は、明確に達成しやすい目標を立てることを意識しましょう。
「達成しやすい」というのは簡単な目標を立てればよいというわけではなく、目標を数字で判断できるような定量的なものにするということと、目標を細分化し、段階的に達成できるようにするということです。
目標は現実的に達成していけるものでなければステップアップにつなげることができません。
定量的で具体的な目標にすることで達成できたかどうかの判断がしやすく、モチベーションアップにも役立つでしょう。
上司など第三者に相談する
特に駆け出しのうちは、例えば会社員であれば部署の上司など、知識や経験のある第三者に相談をしたり、定期的にフィードバックをもらうのもおすすめです。
企業に所属する人であれば企業のビジョンと自身の方向性があっているかどうかということを確認することもできますし、どうしても主観的になってしまいがちな自分の強み・弱みを客観的に知ることができるでしょう。
フリーランスの方などは、エージェントなどに相談するのも良いですね。
様々なエンジニアと関わっているため、他のエンジニアがどんなスキルを持ち、どういったキャリアパスを進んでいるかを参考に聞くことができるかもしれません。
【経験年数別】目標設定例
具体的にどんな目標を設定するとよいのか、エンジニアの経験年数ごとに目標例をご紹介します。
経験年数1年程度
まだエンジニアとして駆け出しの1年目は、まずは所属する企業やチームの業務にしっかりと対応できるようになることや、基礎的なIT知識・技術を習得することを目標として掲げましょう。
登竜門とも言われる基本情報技術者試験など、資格取得を具体的な目標とするのも良いでしょう。
【目標例】
- 3ヶ月以内に研修をすべて終える
- 基本情報技術者試験の合格メインで使用している
- 言語の基礎資格取得
経験年数3年程度
3年ほど実務経験を積んだエンジニアは、企業の仕事にも慣れ、後輩ができるなど新人指導を行うような立場にもなります。
そのため指導を的確に行えることや、社外にも目を向け、より幅広い業務・ポジションを担える存在になるためのスキル習得などを目標としていけると良いでしょう。
もちろん、期間など分かりやすい数字を設けることも忘れないようにしましょう。
【目標例】
- 1年以内に新たなプログラミング言語を習得する
- システムの設計~テストまで一連の業務を問題なく行えるようになる
- 新人が簡単なプログラムの実装を行えるまでに指導する
経験年数5年程度
5年ほどエンジニア経験を積めば、自身の方向性やキャリアプランも明確にしやすくなっているでしょう。
技術を極めたいかマネジメントなどでチームを引っ張る立場になりたいのかはもちろん、独立を目指す方など働き方を変えたりやキャリアチェンジを行ったりといった時期でもあります。
そのため、目指す方向性ごとに必要な目標を立てていきましょう。
【目標例(技術を極めたい場合)】
- 要件定義など上流工程を担う
- 目指す職種ごとの専門性の高い資格を取得する
【目標例(マネジメントの道を目指す場合)】
- チームメンバーのスキルを理解しタスクを割り振ることができる
- 無理のない進行スケジュールを組める
- クライアントと調整が行える
まとめ
今回の記事では、エンジニアがスキルアップしていくために重要な目標設定について、そのメリットやポイント、さらに具体例まで詳しくご紹介しました。
目標設定を行うことで理想のキャリアプランに向けて、自身の現状と不足しているスキルを把握し、今後の方向性を明確にすることができるだけでなく、モチベーションを保つことにもつながります。
しっかりと目標設定して、理想のエンジニア像を目指していきましょう。