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JavaとC言語の違いって?それぞれの特徴や難易度を徹底解説!

プログラミング言語の中でも、歴史が古く多くの現場で使用される代表的なもののひとつである、JavaとC言語。

どちらも人気の言語であり、またJavaがC言語をベースにした言語であることから比較されやすい2つの言語ですが、実際にエンジニアの方やエンジニアを目指す方の中にも、「どちらを習得するのが良いのだろう?」と疑問をお持ちの方もいるでしょう。

そこで今回は、JavaとC言語それぞれの特徴やできること、また難易度などからその違いをご紹介していきます。

良く比較されるJavaとC言語

世界的に様々な開発の場で使用されているJavaとC言語は、その人気と汎用性の高さや歴史から、その特徴や難易度などを比較されることがしばしばあります。

まずは、そもそもそれぞれどういった歴史を持つ言語なのかというところから見ていきましょう。

Javaとは

Javaは、アメリカのサンマイクロシステムズによって1991年に開発がスタートされたプログラミング言語です。

C言語、またC言語にオブジェクト指向などを加えたC++の影響を受けていますが、独自の文法を持っている新たな言語として開発されました。

1996年にリリースされてから広く普及していき、2005年には世界で400万人以上のエンジニアに愛用されるほどの人気の言語のひとつとなっています。

C言語とは

C言語は、1972年に開発された歴史あるプログラミング言語です。

OSのひとつであるUNIXがC言語で書き換えられたことにより世界中に広まったC言語ですが、その汎用性の高さから他の開発においても多く用いられています。

1983年にはオブジェクト指向などの機能を追加したC++も誕生し、オブジェクト指向の概念が普及するきっかけともなっています。

JavaとC言語の違い

JavaとC言語の大きな違いは、上で触れたオブジェクト指向ポインタという機能があるかどうかという点です。

オブジェクト指向とは、システムに必要なモノをオブジェクトとしてそれらを組み合わせることで開発を行うもので、これにより大規模な開発が行いやすくなります。

C言語にはありませんが、Javaには当てはまる概念ですね。

また、ポインタとは内部メモリを操作する概念で、こちらはC言語にのみあります。

Javaでは開発時のメモリの管理は自動で行ってくれるため、メモリ操作の手間が必要ありません。

Javaの特徴

Javaにはオブジェクト指向であることに加え、

  • コンパイラ言語であること
  • Write Once, Run Anywhere

という大きく2つの特徴があります。

プログラムの実行にはコンパイルと呼ばれるコンピュータが処理できるようプログラムを翻訳する処理が必要ですが、プログラム実行と同時にコンパイルを行うインタプリタ言語に対して、コンパイラ言語は事前に翻訳処理を行ったものを実行するため、負荷が抑えられ、処理速度が速いことが特徴です。

また、Write Once, Run Anywhere(一度書けばどこでも実行される)をスローガンとして掲げる言語であるため、WindowsやLinuxなど、OSに依存せず対応しているOSすべてで実行できることも強みのひとつですね。

Javaでできること

Javaはその汎用性の高さから、Googleが開発で用いる三大言語のひとつとしても数えられるなど、様々な開発現場で使用されています。

具体的にJavaでできる開発には、以下のようなものがあります。

Webサイト・アプリ開発 
Androidアプリの開発
業務系システムの開発
ゲーム開発
組込みソフトウェア開発

特に、大規模なシステムの開発で多く用いられており、大手企業においても積極的に採用されています。

その反面、小規模な開発にはJavaよりも向いている言語があるでしょう。

C言語の特徴

C言語の特徴として挙げられるのは、

  • コンパイラ言語であること
  • 処理速度が速いこと

の2つです。

Javaと同様コンパイラ言語であることもその理由として、C言語の大きな強みは処理速度が速いということです。

特にC言語はメモリの消費の小ささなどもあり、インタプリタ言語の中でも高速処理が可能であるとされています。

最速のプログラミング言語、などと言われることもありますね。

C言語でできること

C言語も、その処理速度の速さと汎用性の高さから以下のような様々な開発の場で使用されています。

OS開発
組込みソフトウェア開発
ロボット・AIの開発
ゲーム開発

Java同様小規模なソフトウェアの開発や、Javaがよく用いられるWebアプリの開発にはあまり向いていません。

しかし、OSや基幹となるシステムの開発には多く用いられており、前述したUNIXやLinux、MacOSなどの開発にも使用されているため、C言語の習得はOSの理解にもつながるでしょう。

JavaとC言語はどちらを習得すべき?

それでは、新たな言語を習得したいエンジニアやエンジニアを目指す人には、JavaとC言語どちらの習得がおすすめなのでしょうか。

結論から言えば、どちらがおすすめかは人によって異なります。

自身が携わりたい分野や将来性、また知識のレベルに合わせて選択することが重要になるでしょう。

難易度や将来性などを解説していく前に、それぞれどういった人におすすめなのかを簡単にまとめました。

言語おすすめできる人の特徴
Java・Androidアプリ開発などに興味がある
・オブジェクト指向への理解がある、もしくはオブジェクト指向について学びたい
・汎用性が高く安定した需要のある言語を学びたい
C言語・組込みシステムやロボット開発に興味がある
・すでに基礎的な知識が身についている
・OSなどの理解を深めたい

難易度

JavaとC言語は、どちらも比較的難易度の高いプログラミング言語だと言われています。

Javaを習得するにはオブジェクト指向を理解しなければならないため、初心者にとっては特に難易度が高まるでしょう。

すでに他の言語でオブジェクト指向を理解しており、汎用性の高い言語を習得したい方には良いですね。

C言語はオブジェクト指向は必要ありませんが、ポインタの概念など、他の言語とは異なる機能も多い点が難しいと言えるでしょう。

将来性

習得する言語を選択する上では、将来性を見ることも重要です。

せっかく習得した言語は、業務に活かしていきたいですよね。

C言語は特に組込みソフトウェアの開発において、JavaはWeb開発において高い需要を誇っており、どちらも今後すぐに使われなくなるということは考えにくいでしょう。

しかし、国内での単純な案件数で言えば、Javaの方が多い傾向にあるでしょう。

実際にフリーランスエンジニア向けの案件情報サイト「エンジニアルート」でも、Javaの案件数は全言語で2位という多さを誇っています。

もちろんC言語の案件も全くないというわけではありませんが、フリーランスで安定した案件を獲得したいという方などにはJavaがおすすめですね。

まとめ

今回の記事では、比較されがちなJavaとC言語について、それぞれの特徴と開発分野など、その違いを詳しくご紹介しました。

どちらも難易度の高い言語ですが、汎用性が高く人気の言語であるため、習得しておいて損はないでしょう。

自身の興味のある開発分野やビジョンに合わせて、適した方の習得を目指してみてくださいね。