JavaScriptの学習難易度は?初心者にもおすすめな理由やJavaとの違いも
世界的に多くの開発現場で使われている、汎用的な言語であるJavaScript。
初心者がプログラミング言語を習得する際には、その言語の難易度は非常に重要です。
人気の言語であり、知名度も高いJavaScriptは、そんな初心者にもおすすめの言語だと言われているのはご存じでしょうか。
今回は、実際にはJavaScriptの学習難易度はどの程度なのか、初心者になぜおすすめなのかということも合わせてご紹介していきます。
目次
JavaScriptとは?
そもそもJavaScriptとは、1995年にネットスケープコミュニケーションズによって開発された、Web開発、特にフロントエンドの開発で多く用いられるオブジェクト指向のプログラミング言語です。
その後、1996年にInternet Explorer 3.0に搭載されたことから世界的に普及していき、現在も非常に人気のある言語のひとつです。
冒頭でも述べたように、初心者にもおすすめの比較的難易度の低い言語だと言われていますね。
JavaScriptでできること
JavaScriptでの開発によって、Webページを構成しているHTML/CSSを操作し、例えばポップアップ表示など、Webサイトに動きをもたらすことができます。
また、もともとはフロントエンドでのみ動作する言語であったJavaScriptですが、ライブラリやフレームワークを使用することによりサーバーサイドでの動作も可能になりました。
動きのあるWebサイト制作には欠かせない言語でありながら、Web開発のサーバーサイドやアプリケーション開発などにも活用されるようになり、さらに幅広い開発の現場で人気を博しています。
Javaとの難易度の違いは?
名称が似ていることから比較されやすいJavaとJavaScriptですが、この2つではJavaScriptの方が難易度が低いでしょう。
どちらもオブジェクト指向を取り入れた言語ですが、自然言語に近く理解しやすいスクリプト言語であるJavaScriptと比べ、Javaは他の言語よりも記述に関するルールが多いため、オブジェクト指向を理解しにくいでしょう。
JavaScriptが初心者におすすめできる理由
それでは、JavaScriptはなぜ習得難易度が低く、初心者におすすめなのでしょうか。
その具体的な理由をご紹介します。
環境構築の手間がいらない
まず、ブラウザ上で動作する言語のため、ブラウザとテキストエディタがあれば学習を開始でき、実行環境を構築する手間がいらないということです。
初心者が1から言語を学ぶ際、環境構築が難しくコストがかかってしまうと、その時点でハードルが高くなってしまうでしょう。
シンプルな構文
Javaとの比較でもスクリプト言語であることをご説明しましたが、JavaScriptはシンプルな構文のため、初心者にも理解しやすく、学びやすいでしょう。
また他の言語との構文の共通点もあるため、完全な初心者ではなく他の言語に触れたことがあるという方にとっては、さらに理解しやすく、より習得しやすい言語だと言えます。
ブラウザ上で実行できる
ブラウザ上で動作する言語であることは、環境構築の面以外でもメリットがあります。
それは、動作をイメージしやすく、実際に動作結果を確認しやすいということです。
例えば文字をポップアップするという動作をさせるプログラムを記述した場合、成功したらこんな風になるだろう、という成功のイメージがしやすいでしょう。
実際にプログラムを動作させた場合、イメージ通りに表示されれば成功、そうでなければ何か問題がある、というように結果が分かりやすいため、トライ&エラーを繰り返しやすいでしょう。
動作結果が分かりやすいということは、学習のモチベーションにも関わりますよね。
参考書などが豊富にある
世界的に人気の言語であるJavaScriptは、初心者用の参考書を含め、本や学習サイトなど、独学で学ぶための情報が書籍やインターネット上に豊富にあります。
幅広い開発に使われている実績もあるため、学習中などに分からないことや問題があっても、解決のための情報が見つかりやすいでしょう。
JavaScriptの難しいポイント
難易度が低いと言われるJavaScriptですが、その一方で初心者が挫折しやすいポイントもあります。
事前に難しいポイントについても知っておき、実際の学習に備えておきましょう。
オブジェクト指向の理解が必要
JavaScriptはシンプルで分かりやすい言語ですが、オブジェクト指向の言語であるため、まずオブジェクト指向への理解が必要になります。
このオブジェクト指向が、初心者にとっては難しいと感じるでしょう。
オブジェクト指向では、プログラムに必要な要素それぞれをオブジェクトと呼ばれる「モノ」として考えます。
オブジェクトの中にさらにオブジェクトを含むというような構造もあるため、はじめは理解に時間がかかるかもしれません。
しかし、オブジェクト指向は様々な言語に取り入れられているため、理解しておくとその後他の言語を学ぶ上でも活かせるでしょう。
DOMの理解が必要
JavaScriptを学ぶ上でもうひとつ理解しなければならないのが、DOM(Document Object Model)です。
DOMはJavaScriptなどの言語とWebページをつなぐ役割を持つもので、階層構造になっていることが特徴です。
JavaScriptでのWebページの操作にはこのDOMを使うため、複雑なDOMの構造への理解が必要であることも難しいポイントです。
並行して習得した方が良い言語がある
JavaScriptはWebサイトの動きをつくる言語ですが、Webサイトそのものの構造や静的な表示部分は、HTML/CSSを利用して作られています。
そのため、JavaScriptを単体で学ぶことは難しく、HTML/CSSも並行して学習する必要があります。
難易度の高い言語というわけではありませんが、合わせて覚えなければいけないため難しいと感じる方もいるかもしれません。
JavaScriptの関連資格
JavaScriptなど新たな言語を学ぶ際には、学習のモチベーションを保つために、資格取得を目標として設定するのもおすすめです。
資格があれば対外的にスキルを証明できるといったメリットもありますね。
JavaScriptの関連資格には、次のようなものがあります。
- CIW JavaScript Specialist
- HTML5プロフェッショナル認定試験レベル2
- Webクリエイター能力認定試験
特に、初心者の方におすすめなのが「Webクリエイター能力認定試験」です。
Webサイトの制作スキルを問われるもののため、HTML/CSSについても合わせて学習しやすくなるでしょう。
スタンダードレベルではHTML/CSSのみが出題範囲となるため、JavaScriptを学ぶ場合にはエキスパートレベルに挑戦しましょう。
まとめ
今回の記事では、初心者におすすめの言語、JavaScriptについてその難易度や難易度の低い理由、難しいポイントなどを詳しくご紹介しました。
JavaScriptは比較的難易度が低く、環境構築のコストもかからないため初心者も学びやすく、習得しやすい言語です。
幅広く開発に利用されている人気の言語でもあるため、習得しておくと転職など仕事にも活かすことができるでしょう。
興味がある方は、ぜひ学んでみてはいかがでしょうか。