JavaScriptはどんな言語?その特徴やメリット・デメリットまで徹底解説
動的なWebページの制作など、Web開発に欠かせない言語であるJavaScript。
人気の言語であるためエンジニアの方やエンジニアを目指す人は耳にしたことがあるかもしれませんが、どんな言語なのか詳しくは知らないという方もいるのではないでしょうか。
今回はそんなJavaScriptについて、その特徴やJavaScriptでできること、メリット・デメリットまでをご紹介していきます。
目次
JavaScriptとは?
JavaScriptは、1995年に開発され、翌年の1996年にMicrosoft社のWebブラウザInternet Explorerに搭載されたことから普及した、Webサイト制作やWebアプリケーション開発で採用されている人気のプログラミング言語です。
JavaScriptを用いることで、例えばポップアップウィンドウを表示したり、画像をスライド表示したりといった動きのあるサイトの制作が可能になるため、非常に多くのWebサイト・Webサービスで使われています。
国際的なソースコードの共有サービスである「GitHub」でも2022年度には利用者が最も多いとされるなど、世界的にも需要が高く将来性のある言語と言えるでしょう。
JavaScriptの5つの特徴
あらゆるWeb開発の場で採用されているJavaScriptは、次にご紹介するような様々な特徴を持っています。
動的なWebページ制作ができる
まずは、前述したように動的なWebページの制作ができるということです。
Webサイトは基本的に、ページの要素を定義するHTMLとデザインを決めるCSSで構成されています。
そこにJavaScriptを組み合わせることで、動作を制御し、動きのある幅広い表現を実現しているということです。
特に、近年ではスマートフォンが普及し、Webサイトもスマートフォンの小さな画面での表示に対応することが必須となっています。
アニメーションで表示できる領域の小ささをカバーすることが重要となるため、JavaScriptは欠かせませんね。
ブラウザ上で実行できる
JavaScriptは、クライアントサイドと呼ばれるユーザーのブラウザ上で実行され、動作するプログラムです。
そのため、ユーザーの操作に合わせたリアルタイムな処理が可能であり、そういった面でもWeb制作に重宝されています。
また、ブラウザ上で実行できることで実行環境を用意する必要がなく、手軽に学習を始めることができます。
初心者にとってもおすすめの言語と言えるでしょう。
非同期処理が可能
非同期処理とは、ひとつの処理の途中で別の処理に進むことができる仕組みのことを指します。
ユーザーが操作する画面の裏で必要な処理を進めることができるため、ページ全体を更新する必要なく一部の情報をサーバーから取得し、表示をスムーズに変えることができるでしょう。
フレームワーク・ライブラリが豊富
JavaScriptは広く利用されている言語であることもあり、開発をより効率的に進めるためのフレームワークやライブラリが豊富にあることも魅力です。
例えば、UIの構築に特化したライブラリである「React」や効率的にWebアプリのUI構築を行えるフレームワーク「Vue.js」など、様々なツールを利用して開発をスムーズに行えるでしょう。
サーバーサイドの開発も可能
Web開発において、ユーザーの目に触れる部分を「フロントエンド」、ユーザーの目に見えないサーバー側の処理を「サーバーサイド」と呼びます。
JavaScriptはWebページの動きなどフロントエンドの開発をメインとする言語ですが、「Node.js」という開発プラットフォームを利用することでサーバー上でも動作が可能となり、サーバーサイドの開発も行えるようになります。
JavaScriptの主な開発分野
JavaScriptが主に活用されるのは、
- 動的なWebサイトの制作
- Webアプリケーション開発
- スマホアプリ開発
といった分野です。
既存の動的なWebサイトはほとんどがJavaScriptを活用して作られたと言っても良いでしょう。
また、ご紹介したようにフレームワークが豊富なため、スマホアプリの開発を可能にする「React Native」などのフレームワークも存在します。
特に、Webアプリケーションとスマホ向けのアプリケーションをどちらも開発するようなプロジェクトでは、両方の開発を行えるJavaScriptを採用することで効率よく開発が行えるでしょう。
JavaScriptのメリット
豊富な魅力を持つJavaScriptを開発に用いることで、次のようなメリットを得られます。
- Webサイトのユーザビリティを高められる
- 開発効率を高められる
- 環境構築の必要がない
JavaScriptを用いてWebサイトに動きを付けたり、非同期での処理を可能とすることで、ユーザビリティを高めることができます。
ユーザビリティはサービスの評価や商品の売り上げにも関わるため、重視しておきたいですね。
また、前述したような豊富なライブラリ・フレームワークを活用して、クオリティが高く効率的な開発が可能になるでしょう。
プロジェクトや開発するものに合ったライブラリやフレームワークを使いこなせるよう、ツールに関してもしっかりと学んでおきましょう。
JavaScriptのデメリット
普及しているJavaScriptには、注意しておきたいデメリットも存在します。
- ブラウザによって動作が変わってしまう可能性がある
- 動作が重くなってしまうことがある
- セキュリティに注意が必要
JavaScriptはブラウザ上で実行されるため、一部のブラウザでは挙動が変わってしまう可能性もあります。
そのため、開発後は主要のブラウザでの動作確認を必ず行いましょう。
ユーザーのデバイスの性能にも依存してしまうため、JavaScripのコードの量が多いとページの動作が重くなることもあるでしょう。
そのため不必要に機能を搭載したりすることは避けたり、読み込みのタイミングを変更したりといった対策が必要になりますね。
また、セキュリティに関して理解しておらず、不適切なコードを書いてしまったり、最新ではないライブラリを利用してしまったりするとセキュリティに問題が出てしまう可能性もあるため、セキュリティへの意識も重要になります。
このように、デメリットを回避し問題なくJavaScriptのメリットを活かして開発するには、エンジニアがしっかりとデメリットを理解し、注意しながら開発を行う必要があるということです。
まとめ
今回の記事では動的なWebサイト制作に欠かせない言語、JavaScriptについて、その特徴やメリット・デメリットなどを詳しくご紹介しました。
JavaScriptはWeb開発で役立つ様々な特徴を持っており、世界的にも高い需要があります。
デメリットに注意しつつ活用することで、スムーズなWeb開発を行えるでしょう。
また、これからプログラミング言語を学びたいという初心者の方にとっても学びやすく汎用性が高いため、おすすめの言語と言えます。
ぜひ習得を目指してみてはいかがでしょうか。