PHPエンジニアの平均年収は?収入アップのポイントや将来性も

Webサイトの開発など幅広い開発の場で採用される言語、PHPのスキルを活かし、PHPエンジニアとして働く方の中には、自身の年収に関して不安や疑問をお持ちの方もいることと思います。
今後PHPエンジニアを目指している・興味があるという方にとっても、年収については気になるところですよね。
今回はそういった方々に向けて、PHPエンジニアの平均年収と年収を上げるためのポイントについて、詳しくご紹介していきます。
目次
PHPエンジニアとは?

PHPとは、動的なWebサイトの作成などを得意とし、ECサイトやWebアプリ、業務用システムの開発まで、幅広く使われるプログラミング言語です。
1995年にリリースされ現在まで需要の高いPHPは、Webサイトなどでユーザーの目に見えない処理を行うサーバーサイドで利用される言語です。
比較的難易度が低く、初心者でも学習しやすい言語であるとされていますね。
そんなPHPでの開発業務を行うのが、PHPエンジニアというエンジニア職種です。
前述したような幅広い開発の現場で、設計や開発、運用保守まで一連の業務を担っています。
PHPエンジニアの平均年収
PHPエンジニアの平均年収は、約400万〜600万円ほどとされています。
しかし、この数字はあくまで平均であり、PHPエンジニアの年収は経験年数やスキル、また雇用形態などそれぞれの条件によって大きく異なります。
では、条件ごとにどれだけ平均年収に変化があるのでしょうか。
経験年数・雇用形態ごとの年収の違いを見ていきましょう。
経験年数別
まず、経験年数による違いです。
経験年数 | 平均年収 |
---|---|
~1年 | 約350万~450万円 |
1~3年 | 約400万~600万円 |
3~5年 | 約500万~700万円 |
5年~ | 約700万円以上 |
もちろん個人のスキルも年収には影響しますが、経験を積むことで実績を得られたり、より実務に利用できる高いスキルを得られたりといったことがあるため、基本的には経験年数が長くなればより高い収入を得られるでしょう。
特に、実務経験が重視されるフリーランスではよりその傾向が見られるでしょう。
雇用形態別
次に会社員とフリーランスエンジニアの雇用形態による年収の違いです。
雇用形態 | 年収 |
---|---|
会社員 | 約400万~600万円 |
フリーランス | 約600万~800万円 |
会社員PHPエンジニアの年収は平均で約500万円ほどとされていますが、前述したように経験年数やスキル、勤める企業によっても異なります。
フリーランスでは実際にエンジニアルートに掲載されている案件を見ても約60万円ほどの報酬の案件が多く、会社員よりも平均年収は高くなっています。
しかし個人のスキルによる影響が大きいため、経験の浅いフリーランスPHPエンジニアでは年収300万円程度であったり、中には1,000万円を超えるエンジニアもいるなど、収入の差は大きくなっているでしょう。
高収入を得るためには、どのような働き方においても、経験を積み高いスキルを持つことが重要になるということですね。
PHPエンジニアの将来性は?

PHPは、現在もWebサイト開発などで多くの需要があります。
Webサイト制作に用いるCMSとしてトップのシェアを誇るWordPressに採用されていることもあり、今後も新規開発はもちろん改修案件なども発生するため、需要がなくなることは考えにくく、PHPエンジニアの将来性は心配ないと言えるでしょう。
しかし、PHPのスキルのみのPHPエンジニアは、幅広い仕事に挑戦したり、高収入を目指すことは難しくなるでしょう。
近年ではユーザーの目に見えるフロントエンドからPHPを用いるサーバーサイドの開発まで1人で行えるエンジニアも増えており、PHPエンジニアとして市場価値を高めるには、他の需要の高い言語やスキルを合わせて身に着けておくことをおすすめします。
年収をアップするためのポイント
これまでご紹介したように、PHPエンジニアの年収は会社員・フリーランス問わず個人のスキルなどによって大きく差があります。
それでは、PHPエンジニアが年収アップを目指すにはどうすればよいのでしょうか。
ここでは、年収をアップするために抑えておきたいポイントをご紹介します。
経験を積み、スキルを高める
まず、経験を積みあらゆるスキルを高めるということです。
開発は、設計などを行う上流工程と開発・運用保守などを行う下流工程の2つの工程に分かれます。
基本的にクライアントの要望を聞いて要件を定義し、設計に落とし込む上流工程は経験豊富でスキルの高いエンジニアが担当することが多く、収入も高くなるでしょう。
そのため、まずは開発など下流工程から経験を積み、クライアントへのヒアリングに必要なコミュニケーションスキルなども身に着けながら上流工程を目指すと良いでしょう。
他の関連言語を習得する
将来性の面でも解説しましたが、PHPのスキルのみでは担当できる業務の幅が広がらず、高収入を目指すのは難しくなります。
そのため、例えばJavaScriptやHTML/CSSなどのWeb開発でフロントエンドに用いられる関連の言語や、Web開発で使われる他の言語、PythonやRubyなどの習得を目指すのがおすすめです。
マネジメントスキルを身に着ける
収入を上げる方法のひとつとして、プロジェクトマネージャーやリーダーなど、プロジェクトをスムーズに進めるためにプロジェクトやチームメンバーのマネジメントを行うポジションを目指すということがあります。
マネジメントには、メンバーとのコミュニケーションや外部との連携のためのコミュニケーションスキルや、トラブル時に臨機応変に対応できるスキルなど、様々なスキルが必要になります。
しかし、マネジメントの経験があれば転職の際にも、フリーランスとしての案件探しの際も高収入を目指しやすくなるでしょう。
資格を取得する

高収入を目指すには、資格を取得するというのもおすすめです。
スキルを対外的に示すことができれば、転職や案件獲得でも有利に働くほか、企業によっては資格手当や昇進の参考になるなど収入を上げることにつながります。
PHPの関連資格としては、一般社団法人PHP技術者認定機構が運営する「PHP技術者認定試験」があります。
PHPのバージョンとレベルごとの初級・上級/準上級・ウィザードといった試験がありますが、高収入を目指し実務で役立てるには準上級以上の資格が取得できると良いでしょう。
データベース連携のスキルを身に着ける
Webサービスなどのシステムでは、例えばECサイトの会員情報など、あらゆるデータをデータベースで管理することになります。
そのため、サービスとデータベースを連携させられるデータベース関連の知識・スキルがあるとより幅広い業務を担当でき、収入アップが期待できるでしょう。
データベースは、SQLというデータベース専用の言語を使って管理します。
そのため、代表的なSQL言語であるMySQLなどを学習してみましょう。
まとめ
今回はPHPエンジニアの気になる年収事情について、年収を上げるためのポイントも合わせてご紹介しました。
Web開発など、PHPは幅広い開発現場で採用される需要の高い言語ですが、PHPエンジニアとしてさらに活躍し、高収入を目指すためには経験を積みながら、新たなスキルの習得など学習を続けることが大切です。
収入アップを目指す方は、ぜひ様々な業務や案件にチャレンジしてスキルを磨いていきましょう。