フリーランスエンジニアの単価相場|単価アップを目指すポイントも
フリーランスエンジニアを目指している方やフリーランスエンジニアとして独立したばかりだという方にとって、
「フリーランスエンジニアの収入はどのくらいなんだろう?」
「エンジニア案件の単価の相場は?」
など、単価や収入についての疑問や不安はつきものではないでしょうか。
今回はそんな方に向けて、フリーランスエンジニアの単価や単価を上げるためのポイントなどをご紹介したいと思います。
目次
フリーランスエンジニアの単価相場はどれくらい?
フリーランスエンジニア全体の単価相場は、約70万〜80万円とされています。
フリーランスエンジニアの案件は基本的に1〜2か月で完了するケースが多いため、そこから考えると平均年収はおおむね600万〜700万円前後と算出できますね。
案件ごとに報酬の決まるフリーランスエンジニアですが、稼働できる日数や時間には限りがあります。
効率よく高収入を得るためには単価だけを見るのではなく、年収や時給として概算してみることも重要になるでしょう。
年収600万~700万円と考えた場合、例えば年間休日を平均日数とされる120日として年間の労働日数が245日、1日の労働時間を8時間と仮定して換算すると、日給約24500円~28500円、時給が約3000円~3500円ほどと算出できます。
正社員エンジニアの平均時給は約2600円〜2900円ほどと言われているので、フリーランスエンジニアの方が報酬が高いということが分かります。
【項目別】フリーランスエンジニアの単価相場
前述したように、フリーランスエンジニア全体の単価相場は約70万〜80万円です。
しかし実際には、言語や職種、経験年数によってその額は大きく異なります。
言語別
まずは、案件で扱う言語ごとの単価相場をご紹介します。
言語 | ひと月あたりの単価相場 |
---|---|
Java | 約60万~80万円 |
JavaScript | 約60万~80万円 |
C言語 | 約50万~70万円 |
PHP | 約60万~80万円 |
Swift | 約70万~85万円 |
Python | 約65万~85万円 |
表からも分かる通り、人気の言語や開発の主要言語となるものについては単価相場も大体同じくらいになっており、約60万〜80万程度とされています。
中でも近年市場が拡大しているAI関連の開発などに利用されるPythonなどの言語は、比較的単価が高くなっていますね。
職種別
次に、フリーランスエンジニアの職種ごとの単価相場を見てみましょう。
職種 | ひと月あたりの単価相場 |
---|---|
システムエンジニア | 約50万~90万円 |
Webエンジニア | 約55万~75万円 |
Webディレクター | 約70万~90万円 |
インフラエンジニア | 約50万~70万円 |
プロジェクトマネージャー(PM) | 約70万~100万円 |
ITアーキテクト | 約80万~100万円 |
基本的には、プロジェクトの上流工程である要件定義や設計などに関わる職種の方が単価相場は高くなっています。
システムエンジニアの相場の幅が広いのも同様の理由で、システムエンジニア案件には上流工程の案件から開発・運用・保守などの下流工程を担当する案件まで幅広くあるためです。
また、プロジェクトのマネジメント業務を行うPMや、経営戦略を考慮したシステムの設計を行うITアーキテクトなど、ITやシステム開発の高いスキルや経験を求められる職種の単価相場は高い傾向にあります。
経験年数別
扱う言語や職種以外にも、フリーランス案件では経験年数も重視されます。
経験年数 | ひと月あたりの単価相場 |
---|---|
~1年 | 約20万~40万円 |
1年~2年目 | 約30万~50万円 |
3年目 | 約50万~70万円 |
4年目 | 約60万~80万円 |
5年目 | 約70万~90万円 |
6年~ | 約80万~100万円以上 |
特に高単価の案件では、クライアントは業務を任せられるかを判断するために経験年数を重視します。
中には3年以上の実務経験必須など、条件を設けている案件もありますね。
そのため、経験年数に比例して単価相場も高くなっていきます。
高単価を目指す方はまず経験年数を積むこと、特に特定の職種の高いスキルを身に着けるなど、経験に基づく深い知識を得ることが重要になるでしょう。
【月単価別】フリーランスエンジニアに求められるスキル
経験年数での単価相場の違いなどからも分かるように、フリーランスエンジニア案件では単価ごとに求められるスキルも変わってきます。
単価ごとに、目安として次のようなスキルが求められます。
月単価30万~40万円
単価30万〜40万円の案件では、比較的経験が少なくても受注できるものが多くなっています。
内容としてはテスト工程を担当する案件が多く、エラーやバグなどを発見したり、修正を加えたりといった品質向上のためのサポート案件がメインの業務となるでしょう。
そのため、その開発分野やエンジニアとしての基礎的な知識が求められます。
月単価50万~60万円
50万〜60万円ほどの案件では、最低でも2年〜3年の実務経験が求められます。
内容としてはシステムの基本〜詳細の設計、開発からテストまでを担う案件が中心となるため、エンジニアとしては中堅レベルのスキルが求められます。
中堅レベルとは、案件ごとに用いられる言語を使って、上記のような業務をサポート無しで個人でこなせるようなスキルを指します。
月単価70万~90万円
単価70万〜90万円ほどの案件では、3年から5年以上の実務経験とともに、開発の実務的な部分だけでないスキルも求められるようになります。
上流工程の経験はもちろん、マネジメントのスキルや技術的な指導を行える能力などが必要になるでしょう。
また、単価が高く需要や将来性の高い言語を扱えるようにすることも重要です。
例えばPythonなどのような先端分野で需要のある言語や、扱えるエンジニアの少ない新しい言語の習得など、積極的に情報収集と学習を行えると良いですね。
月単価100万円以上
100万円以上の高単価案件では、5年以上の実務経験と非常に高いスキルが求められます。
開発の実務的な経験やマネジメント経験など幅広い経験を活かして、クライアント企業の課題をIT的な面から解決するコンサルタントとしての案件も多いでしょう。
そのために、常にITのトレンドや最新技術にアンテナを張っておくことも重要です。
フリーランスエンジニアが単価をアップさせるためのポイント
フリーランスエンジニアが単価をアップさせるためには、以下のポイントを意識しましょう。
- とにかく実務経験を積み重ねる
- 1つの分野における高度なスキルを習得する
- クライアントとの信頼関係を築き上げる
- フリーランスエンジニア向け案件サイトを利用する
経験やスキルを積むことや、継続的な案件獲得のためにクライアントの信頼を得ることはもちろんですが、高単価の案件につながる案件探しの方法も重要です。
フリーランスエンジニア向け案件サイトではエージェントサービスが利用できるため、特におすすめですね。
エージェントサービスを利用すれば、見合ったスキルさえあれば高単価・好条件の案件に出会いやすくなります。
まとめ
今回の記事では、フリーランスエンジニアを目指す方や駆け出しのフリーランスエンジニアの方に向けて、気になる単価や高単価案件に求められるスキルなどを詳しくご紹介しました。
高単価を目指すためには、高いスキルや経験を積むことはもちろん、案件探しの方法なども意識することが大切です。
まずは実績を得るためにも、案件情報サイトなどで早速案件を探してみてはいかがでしょうか。