Oracleのフリーランス向け案件の動向|求められる資質や探し方も

Oracle社のデータベース管理システムで、高いシェア率を誇るOracle Databaseについてはご存知でしょうか。
フリーランスエンジニアの方の中には、著名なデータベース管理システムであるOracle Databaseを扱う案件に興味があるという方もいらっしゃることと思います。
今回はそんな方に向けて、Oracleのフリーランス向け案件について、その動向などをご紹介します。
目次
「Oracle(Oracle Database)」とは?

データベース管理システムをはじめとしたソフトウェアを販売するOracle社が販売している代表的な商品であるリレーショナルデータベース管理システムが、「Oracle Database」です。
略して「Oracle」と呼ぶこともあるため、当記事内ではこう表現しています。
そもそもリレーショナルデータベース管理システムとは、Excelのような行と列からなる表形式でデータを保管できるデータベースのことを指しています。
SQL言語と呼ばれる専用のデータベース言語でデータの消去や検索などの管理ができるもので、幅広く利用されていますね。
Oracleはデータをあらゆる障害から守る機能が搭載されているその堅牢性の高さや、他のプラットフォームへの移植が簡単にできる移植性の高さが特徴となっています。
Oracle案件の動向|種類・単価相場・将来性も
それでは、そんなOracleを用いた案件にはどのようなものがあるのでしょうか。
単価など気になる4つの項目に分けてご紹介します。
案件数
Oracleの案件数は、幅広く豊富にあります。
出社案件からフルリモート案件までさまざまですが、Oracleの案件で多い大規模なオンプレミスの環境においては、どちらかといえば出社案件の方が多い傾向にありますね。
スキルがOracleのみという場合にはそれほど単価は高くありませんが、あらゆるプログラミングスキルが必要となる案件は高単価となることも多いため、高収入を目指す方はOracleと合わせて様々なプログラミングスキルを習得しておきましょう。
種類・業務内容
Oracle案件の業務内容として主に見られるのは、
- Webアプリケーション
- 業務システム開発
- ECサイト開発
などです。
例えばECサイトの顧客管理システム、業務データの管理など、Oracleは様々な分野のデータ管理に利用されています。
データ管理など、比較的単価の低い案件では求められるスキルは少なくなっていますが、主な案件や高単価の案件ではサイトの運用開発やシステム開発など、Oracleだけでは参画できない案件が多くあります。
案件ごとに使用する言語も異なるため、Oracleとの組み合わせで需要の高いものや汎用性の高いもの、また自分の興味のある業務に必要なものなど、合わせてスキルを身につけておきましょう。
単価・報酬
エンジニアルートに実際に掲載されている案件を見ると、単価約50万〜70万円の案件が多くなっています。
平均の単価としても、同程度と考えて良いでしょう。
しかし、これはあくまで平均であり、単価はスキルや経験年数、業務内容によって大きく異なります。
経験の浅いエンジニアでは単価30万円前後が相場となっていたり、逆に経験年数5年以上でスキルの高いエンジニアは100万円を超えることもあったりと、案件によって上下します。
高単価を目指す方は、幅広いスキルを身に着けたり、上流工程を担当できるエンジニアを目指すと良いでしょう。
将来性
Oracleは幅広い分野でニーズがあるため、今後の将来性も問題ないと言えるでしょう。
様々な案件や職種において活用できるスキルであるため、習得しておいて損はありません。
特に堅牢性と信頼性を特徴とするOracleは、大規模なシステムやセキュリティを重視するオンプレミスの環境では重宝されています。
近年、クラウド化の広がりにより将来性を不安視する声もありましたが、Oracleでも信頼性を保ちながらクラウド環境を利用できる「Oracle Cloud」など新たな取り組みも登場しており、今後も需要を伸ばしていくことが予想できますね。
フリーランス向けのOracle案件例

実際にエンジニアルートに掲載されている案件を例として見てみましょう。
案件概要 | 大規模総合ECサイトの開発業務 |
主な業務内容 | ・Webサイト(EC)新規開発及び保守案件 ・スマートフォンアプリ開発案件 ・タブレットによる業務アプリ開発案件 ・クラウド、ビッグデータ案件 |
働き方 | フルリモート |
必要スキル | Java開発経験5年以上 |
報酬 | ~65万円 |
案件概要 | チケット管理システム |
主な業務内容 | 仕入れ業務の保守、運用、改修 |
働き方 | フルリモート |
必要スキル | VB Java Oracle の経験必須 |
報酬 | 〜75万円 |
フリーランスがOracle案件を受注するために求められる資質
フリーランスエンジニアがOracle案件を受注するためには、以下のような様々なスキルが求められます。
データベースの開発スキル
Oracle案件には、データベースの開発経験が求められるものが多くあります。
既存のデータベースの運用保守案件においても、開発経験が役立つこともあるでしょう。
また、合わせてシステム開発の知識や経験もあると良いですね。
データベースはあくまでシステムの一環であるため、システム知識があればデータベースの設計の際も理解度が高まります。
セキュリティに関する知識
データベースには重要なデータが詰まっており、セキュリティ面が非常に重要です。
そのため、不正アクセスやサーバー攻撃など情報流出のリスクには十分に注意し、未然に防がなければなりません。
そのためのセキュリティ知識も、Oracle案件には大切です。
PMとしての経験
特に高単価を目指す方は、PMとしてのマネジメント経験を積むことをおすすめします。
特に、論理的な思考力、コミュニケーション能力など、技術的な面だけでなくビジネスに必要な能力を重視しましょう。
クライアントから重宝されるマネジメント能力があれば、高単価案件の獲得につながります。
【フリーランス向け】Oracle案件の探し方
条件の良い案件を探すためには、探し方も重要になります。
フリーランスがOracle案件を探す方法には様々な方法があります。
クラウドソーシングを利用する
オンラインで受注ができるなど気軽にはじめやすく、初心者におすすめなのがクラウドソーシングです。
幅広い案件が豊富にあり、経験が浅くても受注できる難易度の低い案件も見つけやすいため、まず経験を積みたいという方には良いですね。
SNS やブログで営業活動をする
最近は、SNS やブログから案件を獲得できることもあります。
自分のスキルや情報を発信することで案件依頼が来る場合もありますし、クライアント側がSNSで募集をかけているということもあるでしょう。
気軽にできる方法ですので、他の案件探しと並行して始めてみてください。
フリーランス向け案件サイトを利用する
高単価案件などを探したい方に、特におすすめなのがフリーランス向け案件サイトです。
サイト自体の案件数も豊富ですが、エージェントサービスを利用すればエージェントが条件やスキルにあった案件を紹介してくれます。
スキルがあれば高単価や大規模な案件なども紹介してもらえることが多いため、特に経験者の方はぜひ利用してみましょう。
まとめ
今回はフリーランスエンジニアの方に向けて、Oracle Databaseの案件についてその動向や概要、必要なスキルなどを詳しくご紹介しました。
Oracleは、幅広い分野の開発において活用されているリレーショナルデータベース管理システムです。
将来性も見込める需要の高いスキルですので、ぜひ他のプログラミングスキルと合わせて学んでみてはいかがでしょうか。