C#案件の業務内容と単価相場|将来性・高単価案件を獲得するポイント

Microsoft社が開発したプログラミング言語で、多くのMicrosoft製品に利用されているC# 。
フリーランスエンジニアとして活躍されている方の中にも、C# を扱う案件に興味があるという方もいらっしゃるのではないでしょうか。
今回はそんな方に向けて、C# 案件の業務内容や単価など、気になる概要をご紹介したいと思います。
目次
そもそも「 C# 」とは?

C# は、2002年にMicrosoft社が開発・リリースしたプログラミング言語です。
名前の通りC++ やJavaなどのC系言語の影響を受けており、これらの欠点を補うような言語としてモバイル開発に多く利用されています。
開発したMicrosoft社の製品であるWindowsなどに採用されており、Windows環境でのWebアプリケーション開発やUnity、Xamarinなどのクロスプラットフォームでの開発、またスマートフォンアプリの開発など、幅広く活用されていますね。
Microsoft社が無償提供している統合開発環境、「Visual Studio」を導入することで開発環境も簡単に構築することができるため、初心者におすすめの言語であることも特徴のひとつです。
C# 案件の主な種類と業務内容
そんなC# を扱う案件には、どのような業務内容のものがあるのでしょうか。
主な案件の種類を3つ、ご紹介します。
Webシステム開発
まずは、WebシステムやWebアプリケーションの開発です。
C# の特徴のひとつとして、フレームワークが充実していることがあります。
豊富なフレームワークを活用し効率的にWebシステム・アプリケーションの開発ができるため、こういった案件に参加するためにフレームワークのスキルも身に着けておきましょう。
設計などの上流工程から担当する案件から、実際のコーディングやプログラミングを行う案件まで多々あります。
Web開発によく利用されるJavaScriptなど、他言語のスキルが求められる場合もありますね。
業務システム開発
C# が用いられる案件として、代表的なのが業務システムの開発です。
小規模なものから多様に対応することができますが、特に大企業の基幹システムなど大規模な業務システム案件が多くなるでしょう。
業務システム開発案件では、クライアントとなる企業の事業や開発するシステムによって異なるスキルが必要とされます。
Webアプリケーション開発向けのフレームワーク「 ASP.NET 」や、同じくMicrosoft社によるオブジェクト指向のプログラミング言語である「 VB.NET 」などのスキルと経験が求められることが多いですね。
ゲームアプリ開発
C# は、ゲーム開発エンジンとしてトップのシェアを誇る「Unity」の開発言語のひとつとしても数えられています。
そのため、C# 案件にはPCゲームやスマホゲームアプリなど、さまざまなゲーム開発案件も存在します。
ゲーム開発案件に参画するためには、C# のスキルとともにUnityのスキルが必須となります。
今後も需要の高い分野であるため、興味がある方はUnityも習得しておくとよいでしょう。
C# 案件の単価・報酬目安
C# 案件の単価相場は、約50万〜70万円程度とされています。
実際に「エンジニアルート」に掲載されている案件を見ても、60万円前後の単価となっているものが多く見られますね。
また、これはあくまで相場であり、自身のスキルや経験年数、案件の種類によっても単価は変わってきます。
例えば実務経験1〜2年程度では、40万円前後が相場となっています。
高単価を目指したい方は、まず高いスキルや経験を積むことを心がけましょう。
フリーランス向けのC# 案件例

例として、「エンジニアルート」に実際に掲載されている案件の概要を見てみましょう。
案件概要 | 官公庁向けWebシステムの開発 |
主な業務内容 | 官公庁向けWebシステムの開発・テスト・修正業務 |
勤務形態 | リモート有 |
必要スキル | C# 、.NETの開発経験5年以上 総合テスト・不具合改修・マニュアル作成などの経験 |
報酬 | スキル見合い |
案件概要 | Webシステムのポータル機能開発 |
主な業務内容 | 業務システムのポータル機能開発 バックエンドをメインにフロントエンドも含めた設計・実装・テスト |
勤務形態 | フルリモート |
必要スキル | C# 開発経験3年以上 ASP.NETの開発経験 フロントエンド経験 |
報酬 | 〜70万円 |
C# 案件の動向と将来性
C# は幅広く活用できる言語であるため案件数は十分にありますが、官公庁や金融など大規模な業務システム案件が多くあるため、週2〜出勤やリモート案件などは比較的少なく、常駐型の案件が多くなっています。
また、汎用性が高い言語のため、将来性は高いと言えるでしょう。
特に、需要を高めているゲーム開発や近年注目を集めているVR/ARコンテンツの作成にも活用されているため、今後もさらに案件数を伸ばしていくと考えられます。
C# 案件の将来性は高いですが、エンジニアとしてさらに需要を高めるには、C# とあわせてトレンドの言語やスキルを身につけるのがおすすめですね。
C# の高単価案件を獲得するためのポイント
フリーランスエンジニアが C# 案件を探すには、クラウドソーシングサービスやSNSなど、様々な方法があります。
高単価案件の獲得にはフリーランスエンジニア向け案件サイトを利用するのが最もおすすめですが、もちろん、スキルがなければ高単価案件を獲得することはできません。
ここでは、高単価案件を獲得するために抑えておきたいポイントを3つ、ご紹介します。
上流工程経験を積む
エンジニア案件では C# 案件に限らず、設計などの上流工程を担うことで単価を上げることができます。
そのために、まずは上流工程の経験を積んでいきましょう。
上流工程の業務ができるようになれば、エンジニアとしてのスキルアップにもつながりますね。
最先端技術を身につける
C# が活用されるAR/VRなど、最先端の技術に関するスキルを身につけることで、高単価の案件獲得や今後幅広い案件への参加に役立ちます。
特に、急速に技術が進歩しているAI分野がおすすめですね。
AI分野の言語としてはPythonが多く用いられていますが、C# のフレームワーク「.NET Framework」を利用することでAI開発に活用できます。
フレームワークのスキルと合わせて、AIに関する知識も習得しておくと良いでしょう。
関連言語知識や関連資格を取得する
C# 以外にも、例えば業務システムのための業界知識や関連言語など、C# 案件に利用することの多い周辺知識を身につけることで市場価値を高めることができます。
特に実績の少ないエンジニアには、クライアントへのスキルのアピールのために資格取得もおすすめですね。
おすすめの資格としては、
などがあります。
まとめ
今回の記事ではフリーランスエンジニアの方に向けて、業務システムやゲーム開発に活用される言語、C# の案件について詳しくご紹介しました。
C# はVR/ARといった最新技術にも活用される、将来性の高い言語です。
高単価案件の獲得にはもちろん高いスキルと経験が必要になりますので、まずは案件探しから始めてみてはいかがでしょうか。