フリーランス向けSwift案件の特徴|必要スキルから獲得方法まで

iOSアプリ開発において注目を集める言語、Swift。
Swiftを扱うフリーランスエンジニアの方やSwiftに興味があるフリーランスエンジニアの方にとって、気になるのがSwiftのフリーランス向け案件の実情ではないでしょうか。
今回はそんな方に向けて、業務内容や単価などSwift案件の気になるポイントについてご紹介したいと思います。
目次
Swiftとは?

Apple社によって開発されたプログラミング言語であるSwiftは、同じくApple社のOSであるiOS向けアプリや関連のアプリケーションの開発で多く用いられています。
それまでiOSアプリの開発に使われていた「 Objective-C 」はその難解さにより習得のハードルが高いことや、Apple以外での応用がしにくいことが課題となっていました。
Swiftはそんな Objective-C と比べて書きやすいコードを特徴としており、近年ではApple関連以外のアプリケーション開発にも用いられるようになるなど、注目の言語のひとつとされています。
Swift案件の主な種類と業務内容
では、そんなSwiftの案件には具体的にどのようなものがあるのでしょうか。
Swift案件の主な業務内容は、以下の3つになります。
新規アプリの開発
まずは、新規のアプリ開発案件です。
中でも多いのが、スタートアップ企業がクライアントとして人材を募集しているケースですね。
こういった案件では、開発技術だけでなく積極的に提案や企画ができるような高いスキルが求められることがあります。
クライアントの求めているイメージとの擦り合わせが非常に重要になりますので、ヒアリングなどコミュニケーションスキルも必要になるでしょう。
既存アプリの保持・改善
新規の開発案件だけでなく、既存のアプリの保持や改善といった案件もあります。
具体的には、UIの改善やアプリの挙動をそのままに内部構造の改善をするリファクタリングと呼ばれる業務などですね。
既存アプリに関わる案件では、基本的にクライアントからの仕様書に基づいて作業を行うことになります。
中には、検証やリリースといった作業まで携わる案件もあります。
アプリ開発のマネジメント
新規アプリの開発案件などにプロジェクトマネージャー(PM)として携わり、マネジメント業務を担当するという案件もあります。
マネジメント案件では開発のためのSwift言語に関する知識やスキルはもちろんのこと、スケジュールや予算の管理、メンバーのタスク管理など、マネジメントのスキルも求められる高度な案件となります。
プロジェクトマネジメントの経験が必須となることも多いため、比較的高単価となることが多いのも特徴ですね。
Swift案件の単価・報酬目安
Swift案件の単価相場は、約60万〜85万円程度とされています。
実際に「エンジニアルート」に掲載されている案件を見ても、約70万〜80万円の案件が多く見受けられますね。
Swiftは高いスキルを持つエンジニアの数が不足していると言われているため、他の言語よりも比較的単価は高い傾向にあります。
もちろん、自身のスキルや経験によって参加できる案件も変わってくるため収入にも幅がありますが、高いスキルがあれば年収にして1,000万円を超える高収入を目指すことも不可能ではありません。
Swift案件の受注に求められるスキル
Swift案件を受注するためには、
- 最低でも2年以上のエンジニア経験
- アプリ開発のスキル
が必須となります。
しかし、幅広い案件を獲得するためにはそれ以外にも様々なスキルが重要になってくるでしょう。
Swift案件を獲得するために身につけておきたいスキルをいくつかご紹介します。
開発ツールに関するスキル
まずは、アプリなどの開発を効率よく進めるための開発ツールに関するスキルです。
Swift案件で特に身につけておきたい開発ツールが次の2つになります。
◯Xcode
ゲームはもちろん、アプリ開発全般に利用できるApple公式の開発ツールです。
macOSのユーザーであれば、誰でも無料でダウンロードすることができます。
◯Unity
ゲーム開発に特化した開発エンジンです。
ゲームアプリの開発で用いられることが多いでしょう。
サーバーサイド・フロントエンドに関する知識
アプリ開発の際には、ユーザーから見えない裏側の処理であるサーバーサイドとユーザーの目に触れるフロントエンド、どちらとも連携する必要があるため、両方の知識を持っていると良いでしょう。
具体的には、フロントエンドではUI/UXに関する知識や関連する開発言語の知識、サーバーサイドではデータベースやサーバーの操作といった知識です。
どちらの知識もあれば、幅広い案件に携わることができるでしょう。
コミュニケーション能力
黙々とパソコン作業をするイメージのあるエンジニアですが、基本的にはチームで開発を進めることになること、またクライアントとも綿密に打ち合わせなければならないことから、コミュニケーション能力も重要だとされています。
円滑に開発をすすめるため、きちんと意思疎通を図ることができるようなコミュニケーションスキルを身につけておきたいですね。
Swift案件の動向と将来性
スマートフォンが普及している現代ではApple社のOS向けをはじめとするスマートフォンアプリの需要は高く、Swift案件の案件数もiOS向けアプリの開発案件を中心として多くあります。
日本国内をはじめ、世界的にもiPhoneをはじめとするiOSやmacOSが組み込まれたデバイスのシェア率は高くあるため、今後も安定した需要が見込まれ、Swift案件の将来性は高いと言えるでしょう。
また、Swiftは汎用性を高めており、近年ではWebアプリ開発にも使用されています。
Apple関連アプリ以外にも活躍の場を広げつつあることから、今後さらに幅広い案件が登場することも期待できますね。
フリーランス向けSwift案件の探し方
実際にフリーランスエンジニアがSwift案件を探すためには、クラウドソーシングや知人の紹介、SNSを利用するなど、様々な方法があります。
中でも、安定して稼げる継続案件の受注や高収入を目指したいというフリーランスエンジニアの案件探しにおすすめなのが、フリーランス向け案件サイトを利用することです。
案件サイトでは精査された多くの案件の中から希望する条件で検索ができる他、エージェントサービスを利用できるのもポイントです。
エージェントが条件や希望に沿って案件を紹介してくれるため営業の手間もなく、さらに高単価など条件の良い案件に出会いやすいというメリットもあります。
もちろん高単価の案件などでは高いスキルを求められるため、まずは実績と経験を積んでいきましょう。
まとめ
今回の記事では、iOS向けアプリ開発に欠かせないSwift案件について、案件の内容や求められるスキルなどを詳しくご紹介しました。
Swiftは高い需要の割に国内ではまだスキルの高いエンジニアが少なく、人手不足が囁かれる言語のひとつです。
ぜひSwiftをフリーランスとしての案件に活かせるよう、必要スキルの習得を目指してみてくださいね。