AWS案件の特徴と主な6つの種類|報酬目安・求められるスキルも

近年、広がりを見せるクラウドサービスの中でも特に注目を集めているのがAWSです。
フリーランスエンジニアの方の中にもAWSに注目しており、AWS案件に興味があるという方も多いのではないでしょうか。
今回はそんなAWSの案件について、その内容や単価相場など、気になる情報をご紹介したいと思います。
目次
そもそも「AWS」とは?
そもそも「AWS」、「 Amazon Web Service 」とは、有名企業であるAmazonが提供しているパブリッククラウドサービスです。
仮想サーバやデータベース、オンラインストレージといったITインフラなど、クラウド上で利用できる様々なサービスを提供しており、ユーザーはその中から必要なものだけを選択して利用できるのが特徴です。
コスト削減の面でも大きくメリットがあるため、現在も多くの企業で採用されていますね。
AWS案件の特徴
そんなAWSの案件には、次のような特徴があります。
◯場所を問わず働ける
これまでオンプレミスのインフラ案件では必ず現地での作業が必要でしたが、クラウドでは必須というわけではありません。
もちろんインフラに関してはセキュリティや担当者とのコミュニケーションの問題から現地へ出向くこともありますが、AWSを採用したWeb開発や運用保守案件では、案件によっては完全在宅で完結することもあるでしょう。
自由な働き方を理想としている人には条件に合った案件が見つかりやすいかもしれません。
◯企業規模が豊富である
AWSは初期費用が抑えられることとスタートアップ向けのサービスの豊富さから、小規模な会社やスタートアップでも多く利用されています。
また、クラウド化が進み移行する企業も多いため、信頼性や知名度の高いAWSの需要は大規模な企業でも高まっています。
企業規模を問わず幅広い案件があるのも特徴ですね。
AWS案件の主な種類6つ
それでは、AWS案件にはどのようなものがあるのか、その主な業務内容を6つご紹介します。
システム構築
AWS案件で特に多いのが、企業などのシステム構築案件です。
企業のインフラや業務用システムの開発案件が多く、その企業の特性によって合った仕様のシステムを構築します。
ここで重要になるのは、クラウド環境であるということです。
後に機能などを拡張することになっても柔軟に対応して開発できるよう、AWSの知識やスキルが必要になります。
クライアントの要望を叶えるために他社のクラウドサービスと連携する場合もあるため、AWSのみならずクラウド全般の理解が求められるでしょう。
アプリ開発
様々なクラウドプラットフォームの中でもAWSはWebに強いという特徴を持っているため、Webアプリケーション開発にも用いられます。
多様なアプリケーション開発に対応できるよう、AWSのスキルだけでなくアプリ開発全般に関しても開発やテストに関する知識があると重宝されます。
クラウドを利用したアプリの需要は高く、今後も案件が増加することが考えられるため、アプリ開発のスキルも習得しておくと市場価値を高められますね。
既存システムのリプレイス
企業のインフラに利用されることの多いAWSでは、クラウド化が広がる中で既存のオンプレミスのインフラシステムからAWSへのリプレイス案件も増加しています。
また、他のクラウドサービスからAWSへのリプレイス案件も出てきています。
リプレイス案件に対応するために、クラウドだけでなくサーバーやネットワークなどオンプレミス環境に対する知識も必要になりますね。
既存システムの機能追加
AWSを利用した既存のシステムに機能を追加するという案件も多くあります。
機能追加案件では、使用する言語やフレームワークなどが細かく定められており、新規開発と比べて小規模に進められるという特徴を持っています。
また、小規模の開発となることからリモートワーク可の案件が多いのも特徴の一つですね。
インフラの運用・保守
既にAWSで構築されたインフラの運用・保守案件では、不具合が発生した場合に原因を調べ、問題を解決するということがメインの業務となります。
また、インフラを安定して稼働できるよう安定性やセキュリティを向上させるために事前にアプローチするということも行います。
AWSでは使用量によって料金が変わるため、そういったリソースを最適化しコスト削減できる技術があると重宝されますね。
開発チームの指揮
高いスキルや経験を持つエンジニアは、開発においてチームを指揮する役割を担うこともあります。
細かな進捗管理やチームメンバーとのコミュニケーションを怠らず、円滑にプロジェクトが進行できるよう尽力します。
責任のある役割ですので単価の高い案件が多いですが、その分深い知識と経験が求められることになります。
AWS案件の単価・報酬目安
AWSの単価相場は、約70万円ほどになります。
実際に「エンジニアルート」に掲載されている案件も単価70〜80万円ほどのものが多く、コンスタントに案件を獲得できる想定であれば800〜900万円の年収が見込めることになりますね。
しかし、あくまでこれは相場であり、スキルや経験、案件内容などによっても大きく変わります。
AWS案件で重宝されるのは、クラウド環境の構築はもちろん、AWSによって業務を効率化したり、コストダウンを図ったりといったことを可能にできる技術の高いエンジニアです。
高収入を目指したい方は、そういった需要の高いスキルを身に着けることを意識しましょう。
エンジニアがAWS案件を受注するために必要なスキル
エンジニアとしてAWS案件を獲得するには、様々なスキルが必要になります。
AWS案件に求められる3つのスキルが、以下になります。
AWSに関する専門知識
まず、当然ですがAWSに関する専門的な知識は必須です。
AWSを活用したインフラ構築やオンプレミスからの移行など、案件に必要なスキルは最低限身につけておきましょう。
もちろん、大前提としてエンジニアとしての基礎知識が不可欠ですので、未経験の方はまずIT知識などを身に着け、エンジニアとしてプログラミングやインフラなど関連する業務を経験することを目指しましょう。
インフラ環境の開発・構築に関する知識
これまでご紹介したように、AWS案件ではインフラ環境の開発・構築を主な内容とするものが多くあります。
そのため、AWSの知識だけではなくインフラ構築に関する知識やスキルが幅広く必要になりますね。
クラウド環境だけではなくオンプレミスのインフラ環境についても知識があると良いでしょう。
ネットワーク・セキュリティに関する知識
クライアントにとって最適なインフラ環境を整えるには、サーバーだけでなく開発の全体を把握するためにネットワークやセキュリティ、ハードウェアに関する知識も身につけておきたいスキルです。
高い知識があればリーダー的な役割を担うことができるなど自身の需要を高めることができます。
より良い案件獲得のために、積極的にスキルアップを目指したいですね。
まとめ
今回の記事では、クラウドサービスの中でもシェアの高いAWSのフリーランス案件について、その案件内容や単価、必要なスキルまで詳しくご紹介しました。
AWSは将来性も高く、今後も案件数の増加が見込める需要のあるスキルです。
まずは案件獲得に向けて、必要なスキルの習得から始めてみてはいかがでしょうか。