システムエンジニア(SE)のキャリアパス10選|設定時のポイントも
システムエンジニアとして活躍している方の中には、今後のキャリアについて悩んでいる方もいらっしゃると思います。
現代ではシステムエンジニアは多様なキャリアパスを描くことができますが、その分、自分に合った働き方を叶えていくためには早期に将来を考えた目標設定を行ってそれに向かって必要なスキルを身に着けておくことが重要になります。
今回はそんなシステムエンジニアがスキルを活かせるおすすめのキャリアパスを10選、ご紹介したいと思います。
目次
1. システムエンジニアのスキルを活かせるキャリアパス10選
システムエンジニアとして身に着けたスキルは、様々なキャリアパスに活かすことができます。
システムエンジニアのキャリアパスの例を具体的に見ていきましょう。
ITコンサルタント
まず、企業の経営や業務における課題に対して、IT技術を活用した解決策を提案するITコンサルタントです。
IT知識やシステムに関するスキルはもちろん経営への理解やクライアントとのコミュニケーション能力も必要となる職種です。
さらに多様な業界の知識があれば、幅広いコンサルティングに対応できるでしょう。
システム開発の上流工程のような側面もあり、システムエンジニアとしてマネジメントなども学んだ上でITコンサルタントを目指す人が多くいます。
ITスペシャリスト
特定の分野での知識をより深め、その分野のスペシャリストとして活躍する道もあります。
ITスペシャリストは具体的には、ITSS(ITスキル標準)が定めるセキュリティやネットワーク、システム管理といった6つの分野のいずれかでレベル3以上のスキルを持つエンジニアのことを指します。
システム開発から上流工程までに携わり、より専門的なスキルを学ぶことで専門家として技術的な面でのリーダーとして開発をリードしていきます。
プロジェクトマネージャー
プロジェクトマネージャーは、プロジェクトを成功させるためのスケジュール・予算・開発の進捗管理やクライアントとの交渉などを行う職種です。
システムエンジニアとして開発に携わりながら、より上流工程の経験を積みマネジメント能力を身につけることが必要ですね。
プロジェクトをスムーズに進めるために、クライアントやメンバーとのコミュニケーションも重要になってきます。
データサイエンティスト
企業などに蓄積された様々なデータを集計・分析し、意思決定をサポートするデータサイエンティストは、データ解析のためのプログラミングや統計に関する知識などを求められます。
解析にはPythonやR言語といった言語を利用することが多いため、それらの習得が必要です。
また、分析したデータから企業の課題を発見・解決策を提案するために、ビジネスの知識も重要ですね。
ビッグデータは注目を集める分野で、今後の需要も高い職種と言えるでしょう。
セールスエンジニア
技術的な知識を持つ営業職、セールスエンジニアへのキャリアパスもあります。
クライアントに対して自社の商品の説明や導入の提案を行い、また導入に際してのサポートなども行う職種です。
自社製品に関しての技術的な知識とクライアントへのプレゼンやコミュニケーションの能力が求められます。
インフラエンジニア
インフラエンジニアはサーバー、ネットワーク、データベースといったITインフラに携わる職種です。
インフラの設計構築から運用保守までがインフラエンジニアの業務です。
オンプレミス型の物理的な構築はもちろん、近年ではクラウドへの移行も増加しており、クラウドの知識も必要になります。
サーバーエンジニアやネットワークエンジニアといった、それぞれに特化したエンジニアへの道もありますね。
セキュリティエンジニア
社内やクライアントをサイバー攻撃などから守るセキュリティエンジニアも、IT化が進みセキュリティリスクが高まる現代では非常に需要があります。
セキュリティシステムの設計や構築、管理などが主な仕事となり、さらにクライアントのセキュリティのコンサルティング業務などを行う道もありますね。
セキュリティ知識は他の業界や分野でも重宝するため、セキュリティエンジニアからさらなるキャリアアップにも役立ちます。
AIエンジニア
AI開発に活用されるPythonやC言語などの言語を習得し、近年注目を集めるAI(人工知能)分野のエンジニアへ転職するキャリアパスもあります。
AIや機械学習などの技術は多様な業界で利用されており、エンジニアの需要も高まっていくでしょう。
最新の技術に興味があるという方にもおすすめですね。
AR・VRエンジニア
拡張現実「AR」や、仮想現実「VR」に携わるのがAR・VRエンジニアです。
ゲームやエンタメはもちろん医療業界などでも利用される技術で、エンジニアは主にサービスの設計開発や3Dモデルの動作に関するプログラミング業務を行います。
そのためC#などのプログラミングスキルに加えて、3Dモデルの作成ができるといったスキルも求められます。
IoTエンジニア
「モノのインターネット」を表すIoT(Internet of Things)も、今後さらに様々な業界で活用が期待される分野です。
IoTエンジニアは、家電や医療機器などあらゆるデバイスがインターネットを介して情報を伝達・活用できるよう、デバイスへの機能の組み込みを行うエンジニアになります。
ビッグデータや人工知能とも密接に関わる分野ですので、それらの知識やIoT開発用のプラットフォームなど、プログラミングスキル以外にも幅広いスキルが求められます。
2. システムエンジニアがキャリアパスを考える際のポイント3つ
では、システムエンジニアが多様なキャリアパスから自分の将来を選択していくためには、どのようなポイントに注意すればよいのでしょうか。
キャリアパスを考える際のポイントは、次の3つになります。
自己分析をする
まずは、現在自分がどんなスキルや経験を持っているかやどんな仕事がしたいのか、得意不得意はどうかなど、自己分析をしましょう。
開発業務のみでも、どのようなものを開発するかや業界によって必要なスキルは変わってきます。
自己分析から自分に合ったキャリアパスを見つけて、そこから方向性を決めていきましょう。
目標達成期間を設定する
目標を定めたら、達成までの期間を決めてみましょう。
期間を定めず大きな目標だけを漠然と見ていると、達成までの行動が難しくなるでしょう。
最終目標と期間を設定し、そこから逆算して具体的な目標を細かく立てていくことで、やるべきことが明確になります。
需要の伸びる分野を把握する
長く活躍するために、今後需要が伸びていくであろう分野を把握してキャリアパスの参考にするのも重要です。
AIやビッグデータなど、注目を集めている先端分野はもちろん、既存の技術でもクラウドやセキュリティなど、今後も需要を高めていくものは多くあります。
まとめ
今回の記事では、今後のキャリアに悩むシステムエンジニアに向けて代表的なキャリアパスを10選ご紹介しました。
システムエンジニアには多様なキャリアパスがあるからこそ、需要も考えながら自分に合ったキャリアを選択していくことが非常に重要になります。
まずは自己分析を行い、やりたい仕事や興味のある分野から見つけていきましょう。