フリーランスインフラエンジニアの仕事内容・目指し方・将来性を解説

サーバーやネットワークなど、ITインフラに携わるインフラエンジニア。
そんなインフラエンジニアが独立し、フリーランスとして働くことにはどのようなメリットがあるのでしょうか。
今回はフリーランスのインフラエンジニアとして独立を目指している、という方に向けて、その仕事内容や将来性などについて詳しくご紹介したいと思います。
目次
フリーランスインフラエンジニアの主な仕事内容
ITインフラと呼ばれる、企業のシステム動作の要となるサーバーやネットワーク回線を担うインフラエンジニアは、会社員でもフリーランスのインフラエンジニアとして活動することになっても仕事内容に大きな変更はありません。
フリーランスといえば自宅などで在宅勤務を行うイメージがあるかもしれません。
しかし、クライアント企業の社内ITインフラなどを扱うインフラエンジニアはフリーランスでも在宅型ではなく企業に出社して現場で仕事を行う常駐型の案件のほうが多い傾向にありますね。
ネットワークを専門に扱うネットワークエンジニアとサーバーを扱うサーバーエンジニアの2つに大きく分けられますが、どちらも実際の仕事内容は以下のようなものになります。
設計
まず、クライアントの要望をヒアリングし、それを叶えるためにはどのようなITインフラを構築すればよいかという要件を定義し、設計書を作成します。
この設計書を見ながら構築することになるので、スムーズに構築できるよう、どのような機器を使いどんな機能をつけるかといった基本の設計から動作フローなど詳細までしっかりと設計しておくことが重要になります。
構築
設計書が完成したら、実際の構築に移ります。
必要なハードウェアやソフトウェアなどのインフラ機器を用意し、運搬から設置・接続までを行います。
設置できたら、ソフトウェアのインストール・設定、また稼働に向けた動作確認やテストを行うのも構築作業の重要な業務のひとつです。
保守運用
構築が終わり、稼働してからもインフラエンジニアの仕事は続きます。
インフラは24時間365日稼働し続けることになります。
問題なく安定的に稼働できるよう監視し、トラブルの際には迅速に対応するなど保守運用を行います。
【経験年数別】フリーランスインフラエンジニアの年収相場
フリーランスインフラエンジニアは、どの程度の収入を得ることができるのでしょう。
経験年数別にざっくりとまとめたものが、こちらになります。
経験年数 | 年収相場 |
---|---|
~1年 | 約300万〜350万円 |
1~3年 | 約350万~600万円 |
3~5年 | 約600万~700万円 |
5年~ | 約700万~800万円 |
フリーランスインフラエンジニアの年収は、スキルの高さや使用する言語などによっても違いがあります。
1〜3年のエンジニアの年収相場に開きがあるのも、こういったスキルの違いなどからですね。
表を見ても分かるとおり実務経験を積んでいくことでスキルも得られ、受注できる案件の幅も広がります。
高収入を目指す方は、経験を多く積むことや需要の高いスキルを学習するなど、高単価の案件受注を意識しましょう。
フリーランスインフラエンジニアのメリット・デメリット
インフラエンジニアが独立しフリーランスとして働くことには、次のようなメリットとデメリットが存在します。
フリーランスWebエンジニアのメリット
- 高収入が期待できる
- 継続的な受注につながりやすい
- 自ら案件を選べる
まず、スキルと経験次第では高単価の案件を受注することができ、会社員時代よりも収入アップが期待できるというのは大きなメリットです。
インフラエンジニアは長期の案件が多くクライアントと信頼を築きやすいことや、その仕事の特性から他のエンジニア職種と比べて継続的な案件につながりやすいというのも良いですね。
案件も自ら選べるため様々な経験を積むことができるのもメリットです。
経験を積み、スキルを高めたら自分の強みを活かして高収入を目指しましょう。
フリーランスWebエンジニアのデメリット
- 在宅で働きにくい
- 自ら案件を探さなければならない
- 収入が安定しない
フリーランスは在宅で仕事ができるイメージがあると思いますが、仕事内容でも挙げたようにインフラエンジニアは在宅では働きにくいというのがインフラエンジニアとしてフリーランスになることのデメリットのひとつです。
会社員とは違い仕事を自ら探さなければならないため、案件を受注できないとはじめは収入も不安定になりやすいでしょう。
また、長期の案件が多いのもインフラエンジニアの特徴です。
高単価の案件が多く見えますが、期間と合わせて考えると報酬が低いといった場合もあります。
労働時間に見合った報酬がもらえない、と感じることにならないように注意しましょう。
フリーランスインフラエンジニアになるには?
まず、インフラエンジニアとして独立するために無くてはならないのが実務経験です。
即戦力が期待されるフリーランスの現場では実務経験が案件応募の前提条件になっていることもあります。
未経験からフリーランスインフラエンジニアを目指したい!という方は、まずは未経験OKの企業に入社して会社員インフラエンジニアとして3年以上の実務経験を積みましょう。
研修体制の整った企業であれば、インフラエンジニアの基礎となるサーバーやネットワーク、OS、クラウド、セキュリティなどの知識とスキルを学びながら経験を積むことができます。
もちろん、スクールや独学などで自ら学ぶ姿勢も重要になります。
また、フリーランスで活躍するためにはクライアントの信頼を得るためのコミュニケーションスキルや、案件受注のための営業力も必要になります。
実績を積みながら、そういったものも意識して身につけていきましょう。
独立後の案件獲得に役立てるために、手に入れた実績やスキルやまとめたポートフォリオを作成しておくことなども有効ですね。
独立してすぐは案件を獲得するのも難しく不安定になりやすいため、独立前から副業などで案件をこなし、ある程度のノウハウや収入を確保しておくのもおすすめです。
スケジュールなどの自己管理の方法やフリーランスになると発生する事務作業なども、事前に学んでおくと良いですね。
フリーランスインフラエンジニアの将来性
IT化の進む現代で、どの業界でもITインフラはなくてはならないものとなっています。
そのため、フリーランスインフラエンジニアの将来性は高いと言って良いでしょう。
しかし、クラウド化が進む現在は物理的なサーバーを持つオンプレミス環境からクラウド環境に移行する企業が増加しています。
もちろんオンプレミス環境が完全に無くなるということは考えにくく、現在あるサーバーの保守運用業務も発生しますが、今後もエンジニアとしての需要を高めていくためにはクラウドの知識やスキルが必須になります。
進歩の早いIT業界では、時代の変化とともに常に最新の知識を学びアップデートし続けられるフリーランスインフラエンジニアになることが、よりよい条件で多くの企業から求められるようなエンジニアとして、将来性を高めるポイントになりますね。
まとめ
今回の記事では、企業のITインフラを担うインフラエンジニアがフリーランスとして働くことのメリット・デメリットや目指し方、将来性までを詳しくご紹介しました。
フリーランスインフラエンジニアとして働くことには、もちろん会社員とは異なるデメリットも存在します。
しかし、経験を積み最新のスキルを学べれば高収入を目指すこともできる、魅力的な働き方です。
独立により興味が湧いたという方は、ぜひフリーランス向けの案件サイトなどで早速案件を探してみてはいかがでしょうか。