C#でフリーランスエンジニアは可能?仕事内容・独立までのステップも

現在、C#をメインにエンジニアとして働いている方の中には、独立を目標としている方も多くいらっしゃるのではないでしょうか。
今回はそんな方に向けて、
「C#でフリーランスエンジニアになることは可能なのか?」
「C#のフリーランスエンジニアの年収は?」
といった疑問にお答えできるよう、フリーランスC#エンジニアの仕事内容から年収、案件獲得方法まで詳しくご紹介したいと思います。
目次
1. C#でフリーランスエンジニアは目指せる?
Microsoft社によって開発され、Windows向けの開発に使われている人気の言語であるC#は、需要も高く案件数も多くあるためC#フリーランスエンジニアとして働くことも十分可能だと言えます。
Windows以外にもスマホやWeb向けのアプリケーションや業務用システム、近年ではゲームやAR・VR開発といった幅広い分野で採用されており、案件も様々あるでしょう。
しかし、C#を扱う案件は大規模なものであることが多いため、受注できる案件はほとんど企業に出社して現場で開発を行う常駐型の案件になります。
完全在宅の案件は非常に少ないため、その点は注意が必要です。
2. フリーランスC#エンジニアの仕事内容
フリーランスC#エンジニアはどんな仕事を行っているのか、主な仕事となる開発の内容を4つご紹介します。
システム・ソフトウェア開発
まずはシステム・ソフトウェアの開発です。
Microsoft社によって開発された言語のため、サポートが整えられており特にWindows環境での業務用システムなどの開発案件が多くなっています。
業務用システムは安定性が重視され新規システムに移行するよりも現在のシステムを改修するケースが多く、C#を利用した改修案件も発生します。
アプリケーション開発
フレームワークである「ASP.NET」を利用した、Webアプリケーション開発案件もあります。
Webアプリケーション開発では、ECサイトなど、クライアントの要望を落とし込むことがより重要となりますね。
AndroidやiOSなど、スマートフォン向けのアプリケーション開発にもC#が用いられることがあります。
ゲーム開発
近年、ゲーム開発の主流となっているゲーム開発エンジンの「Unity」の開発言語としてC#が推奨されているため、ゲーム開発案件も増加しています。
C#にはメモリ管理やコードの視認性に優れているという特徴があり、ゲーム開発に適しているのですね。
ゲーム開発案件では、案件によって企画から携わるものや、設計・実際の開発とテスト、また定期的なメンテナンスや機能の追加などの業務を行うものがあります。
同様にスマートフォン向けのゲームアプリの開発もC#エンジニアの案件に存在します。
AR・VR開発
AR(拡張現実)やVR(仮想現実)の分野でも、先程紹介したUnityとともにC#を使用して開発が行われています。
設計やプログラミングはもちろん、3Dモデルに関する知識や効率的な開発のためのUI作成ツールなどのツールセットを活用できるスキルも求められます。
3. 【経験年数別】フリーランスC#エンジニアの年収相場
フリーランスC# エンジニアの収入は、多様な案件の内容によっても変わってきます。
難易度が高い案件や、より専門的なC#のスキル、さらにC#以外の高度なスキルが求められる案件などでは、高い報酬を得られることが多いでしょう。
また、実務経験によって受注できる案件の選択肢も増えるため、年収は経験年数によっても変動します。
単価相場を参考に算出した経験年数別の年収相場は、このようになっています。
~1年 | 約240万~480万円 |
1~3年 | 約480万~600万円 |
3~5年 | 約600万~840万円 |
5年~ | 約840万~1000万円以上 |
実務経験がほとんどない1年未満では年収が200万円代になることもありますが、この表を見ると実務経験とともにスキルを高めることで高収入を目指せることが分かります。
5年以上の実務経験とそれに伴うスキルがあれば、フリーランスC#エンジニアとして年収1000万円を目指すことも不可能ではありません。
4. フリーランスC#エンジニアの案件・求人動向
フリーランス向け案件情報サイト「エンジニアルート」の言語別案件数ランキングでは、現在C#は3位と上位の案件数を誇っています。
C#の案件は増加の傾向にあり、その背景にはDXが推進されているなど、デジタルテクノロジーの利用のニーズが高まっていることにあると考えられます。
VRなどのC#が得意とする分野も広がりを見せており、今後もさらに需要を増していくことが想像できますね。
しかし、特に高単価の案件においては実務経験が非常に重要視されており、3年以上の実務経験を前提条件とする案件もあります。
案件の選択肢を増やすためにも、実務経験はしっかりと積んでおきましょう。
5. 未経験からフリーランスC#エンジニアを目指すには?
これまでも案件獲得には実務経験が重要になることはお伝えしてきましたが、やはり未経験から突然フリーランスC#エンジニアになり、案件を獲得するというのは非常に困難です。
まずは、基礎となるC#スキルと実務経験を積むというステップを踏みましょう。
C# を習得するには、独学での学習は挫折しやすいと言われています。
効率よく学習し実務経験を手に入れるためにも、未経験OKの企業に就職・転職してスキルを学びながら実務経験を積んでいきましょう。
より高く多くのスキルを効率的に学ぶためには、会社員エンジニアとして働きながらスクールに通うのも良いですね。
また、体系的な学習のために資格取得を目指すのもおすすめです。
資格は独立後に、クライアントにスキルを示すための方法としても役立ちます。
3年以上の経験と十分なスキルを身に着けたら、案件探しを始めます。
独立に向けた案件獲得については、次でご紹介する方法を参考にしてみて下さい。
6. フリーランスC#エンジニアの案件獲得方法
フリーランスC#エンジニアが案件を獲得するには、主に次の4つの方法があります。
クラウドソーシングの利用
オンラインで手軽にできるのがクラウドソーシングの利点です。
スキルをそれほど必要としない案件もあるため実績づくりには有用ですが、高単価の案件が少ないことや、やり取りの手間がかかることはデメリットですね。
知人からの紹介
人脈があれば、知人から案件を紹介してもらえることもあります。
営業の必要なく案件が獲得できるのは良いですが、希望する仕事をもらえるとは限らないことや、単価交渉がしにくいことがあります。
直営業
企業の問い合わせフォームなどを利用して、仕事をしたい企業に直接営業をかける方法もあります。
希望する企業がある場合は営業してみるのも良いですが、これだけで案件を獲得し続けるには高い営業のスキルが必要になりますね。
案件情報サイトの利用
最もおすすめなのは、案件情報サイトです。
案件の幅も広く案件数も多いことと、エージェントサービスを利用できるというメリットがありますね。
エージェントが自分に合った案件を紹介してくれるため案件探しの手間も省けますし、高単価の案件が見つけやすいのもこの案件情報サイトになります。
まとめ
今回の記事ではC# でフリーランスエンジニアとして活躍することを目指す方に向けて、そもそもフリーランスでC# エンジニアは可能なのかや年収など、詳しくご紹介しました。
実務経験を積めば、未経験からでも案件の幅も広く需要の高いC# を扱うフリーランスエンジニアとして活躍できる可能性があります。
すでに十分な経験があるという方は、早速案件探しに踏み出してみてはいかがでしょうか。