「フリーランスエンジニアはやめとけ」と言われるのはなぜ?成功するためのポイントも!

現在エンジニアとして活躍されている方や、今後エンジニアとして働きたいという方の中には、「ゆくゆくはフリーランスエンジニアになりたい!」という方も多くいらっしゃると思います。
ですが、フリーランスエンジニアに興味を持って調べると、インターネット上や経験者などから「やめとけ」という言葉を耳にすることもあるのではないでしょうか。
そこで今回は、なぜ「フリーランスエンジニアはやめとけ」と言われてしまうのか、その理由を、フリーランスエンジニアとして成功するために注意すべきポイントも合わせてご紹介していきます。
目次
フリーランスエンジニアが「やめとけ」と言われる理由
フリーランスエンジニアは自由度が高く、多様な働き方ができる魅力的な職種です。
エンジニアとして働く人の中でも、将来的に独立しフリーランスエンジニアになることを目指す人や、憧れているという人も多くいるでしょう。
しかし、その一方で「やめとけ」という声も少なくありません。
それではなぜ、フリーランスエンジニアは「やめとけ」と言われてしまうのでしょうか。
その理由を6つ、詳しくご紹介します。
収入が不安定になりやすい
まず第一に、収入が不安定になりやすいことがあります。
企業に所属し毎月決まった収入を受け取れる会社員のエンジニアとは違って、フリーランスエンジニアは案件ごとの報酬となります。
毎月安定して案件を獲得できるかはわからず、案件の量でも収入が上下してしまうことはもちろん案件ごとに単価も変わってきますので、収入は不安定になりやすいでしょう。
高単価の案件を継続的に獲得できるようになれば高収入を得ることもできますが、その反面、安定した収入を得ることが難しいということが「やめとけ」と言われる大きな理由のひとつです。
不況や企業の業績悪化による影響を受けやすい
フリーランスエンジニアは会社員よりも、不況や企業の業績悪化といったものの影響を受けやすい職業です。
不景気であることや業績が悪化しているなどの理由でコストを削減しなければならない場合、企業はまず外部に発注する業務を減らすことが多くあります。
そうなった場合、フリーランスは企業にとって1番契約を打ち切りやすい存在となってしまうでしょう。
景気や取引先の都合で仕事を失ってしまうことがあるフリーランスエンジニアは、取引先が少なければそれだけ収入が途絶えるリスクが大きくなります。
クライアントは絞らず、継続的に仕事を発注してくれる取引先が複数いると良いですね。
高いITスキルが必要になる
実際に独立後スキル不足を痛感したというエンジニアも多いように、フリーランスエンジニアとして生き残っていくには高いITスキルが求められます。
基礎的なプログラミングスキルを持つ人は企業のエンジニアにも多くいますので、初心者や経験の浅いエンジニアがフリーランスとして案件を獲得するのは難しくなります。
特に、高単価の案件であればあるほどスキルや経験を求められますね。
また、会社のサポートのないフリーランスではスキルアップも自ら行わなければならず、自分から新たなスキルを学んだり新しい分野の案件に挑戦したりといったことが必要になります。
スキルが足らないと単価の低い案件をたくさんこなさなければならず、案件数を増やしたことによる激務でスキルアップの時間が取れない、といった悪循環に陥らないように注意しましょう。
営業スキルが求められる
必要なのは、ITスキルだけではありません。
企業では部署ごとに役割分担がされており営業活動も営業部に所属する人員が行ってくれるため、エンジニアは基本的に開発業務のみに専念することができます。
しかし、フリーランスになれば、案件獲得のための営業からすべて自分でこなさなければなりません。
継続的な案件を獲得できればよいですが、そうでない場合は次の案件に向けた営業活動を開発業務をこなしながら同時進行で行うことになります。
雑多な業務が多く負担が大きいほか、慣れない営業活動に苦戦し会社員に戻るエンジニアもいます。
独立前から人脈を広げておくことや、営業スキルを身に着けておくことが大切になりますね。
社会的信用が低くなりやすい
フリーランスエンジニアは収入が不安定であることから、会社員と比べて社会的信用が低くなりやすいのもデメリットのひとつです。
ローンやクレジットカードの審査が通りにくいため、会社員のうちにこういった審査は済ませておくことをおすすめします。
特に、独立したてで実績のないフリーランスエンジニアは賃貸の契約などの場面で思うようにいかないと感じることがあるかもしれません。
自己管理が大変になる
企業に所属する会社員には、様々な福利厚生があります。
しかし、フリーランスではそういったものは受けられず、例えば怪我や病気などで働けなくなってしまった場合も有給など会社からのサポートが使えないため、その間収入がゼロになってしまうということも考えられます。
また、ほかの社員と協力して業務を行う会社員とは違って、フリーランスエンジニアは受注した案件の責任を自分1人で負うことになります。
スキルアップのための費用・時間も自分で捻出しなければならないほか、事務などの雑務も重要な業務のうちのひとつとなります。
過労で体調を崩してしまったりすることのないよう、自己管理が非常に重要になりますね。
フリーランスエンジニアの魅力
ご紹介したような様々なリスクやデメリットが伴うということから、「やめとけ」と言う人も多くいるフリーランスエンジニア。
しかし、もちろんフリーランスエンジニアならではの魅力やメリットも多くあります。
自由な働き方ができる
まず、一番の魅力ともいえるのが自由な働き方ができるということではないでしょうか。
会社員では働く時間や場所も決められていますが、フリーランスではある程度自由に自分で決めることができます。
パソコンなど環境さえあれば働くことができるエンジニアは、納期までに成果物を納品すればよいという「請負契約」の案件やリモートの案件を選択するなど、スキルがあり、仕事を自身で選べるようになれば希望の働き方で働くことも可能になるでしょう。
高収入を目指せる
会社員では、会社からの決められた給与となるため短期間で大幅に収入を上げるというのは難しくなりますが、フリーランスエンジニアは、スキル次第で高収入を目指すことができます。
スキルや実績のあるエンジニアは高単価の案件を受注することができるため、努力次第で大きく収入を上げることも夢ではありません。
仕事や人間関係を自身で選択できる
会社員では、基本的に会社から振られた仕事を行うことになりますが、フリーランスエンジニアではどのような案件を受注するかも自身で選択することができるため、得意な分野の案件に参加してより高いスキルを身に着けたり、新たな仕事にチャレンジしたりといったことも可能になります。
また、会社でのストレスの原因となりやすい人間関係に関しても、案件によっては1人で仕事をするケースも多く、チームでの案件に参加する場合でも決められた契約期間のみで離れることになるため、いやな人間関係が固定化してしまうことも避けられます。
成功しやすいフリーランスエンジニアの特徴
それではフリーランスエンジニアとして成功するためには何が必要なのでしょう
それでは、フリーランスエンジニアとして後悔することなく、成功していくためには何が必要なのでしょうか。
成功しやすいフリーランスエンジニアには、下記のような特徴があります。
- 自己管理ができる
- スキルアップに前向きに取り組める
- スキルや経験が豊富である
- 自主的に営業活動を行える
実務に加えスケジューリングから営業、事務的な処理まで1人で行うフリーランスエンジニアには、すべてに共通して自主的に動くことができるということと自己管理がしっかりできるということがとても重要になります。
案件獲得のためのスキルアップや営業活動に向上心を持って自主的に取り組める人や、自己管理が徹底してできる人は、リスクを抑えてフリーランスエンジニアとして成功しやすいと言えるでしょう。
また、フリーランスでは即戦力が求められます。
スキルや経験がないと案件を獲得するのが難しいため、独立前から意識して実績を積むことができている人は安定的に案件を獲得しやすくなります
失敗しやすいフリーランスエンジニアの特徴
では反対に、失敗しやすくなってしまうフリーランスエンジニアとはどのような人なのでしょうか。
失敗しやすいフリーランスエンジニアの特徴も見ていきましょう。
- 自己管理が苦手である
- 経験が浅い
- コミュニケーションが苦手である
- 楽して稼ごうと考えている
やはり自己管理ができないというのは、フリーランスエンジニアにとっては厳しい特徴です。
無理な受注をしてしまって体調を崩した、スケジューリングが上手く行かず納期までに仕事を終えられない、ということになるとクライアントの信用を失ってしまい、継続的に案件を獲得するのは難しくなるでしょう。
また、コミュニケーションや営業力に不安がある人やスキルが足りないまま独立してしまったという場合では、案件獲得自体難しくなることもあります。
フリーランスエンジニアとして成功するにはこのように非常に多くのスキルが必要になり、すべてを自分で行わなければならないため、決して「楽して稼げる」わけではありません。
フリーランスエンジニアとして成功するためのポイント
ここまでの記事を読んで、「フリーランスエンジニアに向いていないかもしれない」など、成功できるかどうか不安を感じている人もいるのではないでしょうか。
もちろん、誰もが楽して成功できるわけではありませんが、ポイントをしっかり意識して努力をすれば、フリーランスエンジニアとして成功することは不可能ではありません。
実際に、フリーランスエンジニアとして安定的に高収入を得ている人も多くいるでしょう。
ここでは、成功するために抑えていくべきポイントをご紹介します。
独立前に副業として案件に挑戦する
まず、可能であれば会社員時代から副業で案件に挑戦し、実績を積んでおくと良いでしょう。
会社員として安定した収入を得ながら案件をこなすことで、資金に不安を覚えることなく、独立後に案件を獲得する際に有利になります。
また、想像とのギャップなどで後悔してしまわないよう、独立前には「なぜフリーランスになりたいのか」ということもしっかりと考えておき、本当にフリーランスになることが適した方法なのかどうかを見つめなおすことも重要です。
人脈をつくる
案件獲得には、友人・知人から紹介してもらうという方法もあります。
そのため、会社員時代から人脈作りは意識して行いましょう。
案件獲得以外の面でも、有益な情報を交換したりするために同じエンジニアと知り合っておくのも良いですね。
勉強会やセミナーなどにも積極的に参加しておくのがおすすめです。
スキルアップを怠らない
IT業界は進歩が速く、新たな技術も次々に登場するためいつ技術の入れ替えが発生するか分かりません。
今扱っている技術が実務に役立たなくなってしまうこともあり得るため、即戦力を求められるフリーランスエンジニアはスキルアップを怠らず行うことが重要です。
スキルアップできれば、幅広い案件や高単価の案件を受注できるチャンスも広がるため、高収入を目指す方は特に意識しておきましょう。
最新の情報をチェックする
前述したように、進歩の速いIT業界でスキルアップし続けるためには、最新の情報を常にチェックするという意識も必要です。
アンテナは常に張っておき、Webメディアや勉強会などから情報を手に入れて学習に生かしましょう。
案件情報サイトやエージェントサービスを利用する
案件獲得方法は様々ありますが、おすすめなのがフリーランスエンジニア向けの案件情報サイトや、情報サイトで利用できるエージェントサービスです。
特にエージェントサービスでは、スキルや条件に合った案件をエージェントが紹介してくれるため、営業を自分で行う必要がありません。
また、スキルが高ければ高単価の案件を紹介してもらえることもあります。
高収入を目指す方、スキルはあるが営業活動に不安がある方などにとっては大きなメリットのある案件獲得方法ですね。
まとめ
今回の記事では、フリーランスエンジニアを目指しているけど「やめとけ」という声を聞いた……という方に向けて、フリーランスエンジニアが「やめとけ」と言われてしまう理由や、成功するためのポイントなどを詳しくご紹介しました。
フリーランスエンジニアには、収入や働き方の面など、もちろん魅力的な面も多くあります。
確かに様々なリスクはありますが、それを理解してポイントを抑えれば、もちろんフリーランスエンジニアとして成功することもできるでしょう。
フリーランスエンジニアとしての活躍を目指す方は、この記事を参考にし案件探しから始めてみてくださいね。